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恐るべき動体視力「穴澤賢の犬のはなし」
恐るべき動体視力
大吉と福助を見ていて、たまに感心することがある。1日に何度かはバトルを繰り広げるのだが、これまでどちらかがケガをしたことは1度もないのだ。本気で戦っているわけではないことは見ていて分かる。噛むときも、ほほや首の皮の余っているあまり痛くないであろう場所を選んで、ちゃんと手加減しているのだろう。
それでも一応は牙をむいているわけで、間違ってどこか別のところに当たって「あ、ごめん!」的なことになりそうなものなのに、ならないのだ。ちなみに、私は大吉と福ちゃんと遊んでいて、相手はそんなつもりはないが、結果的にあごに頭突きをくらうかっこうになってしまい、唇を切ったことが何度かある。
体重15キロほどの中型犬とはいえ、まともに頭突きを食らったら相当痛い。しかし犬同士だと、そうしたことが一切起こらないようなのだ。元気なオス同士なので、バトルはけっこう激しい。知らない人が見たら、けんかしているように見えるかもしれない。
私はいつも見ているからなんとも思わないが、室内はいいとしても、屋外で全力疾走しながらバトルしているようなときは、よそ見してどこかに頭をぶつけたりしないか、内心ちょっとヒヤヒヤすることもある。
しかし、そんな心配はいつも杞憂に終わる。そこはやはり「動物的」なのか、周囲の状況を把握しつつ、きちんと相手の攻撃を見切って避けているのだろう。そうとしか思えない。
大吉はまだ分かる。が、何も考えていないような福助も、そういうことがしっかりできていることに、ちょっと驚くのだった。
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