紹介するのは、Twitterユーザー
@sibainuKuusanさんの愛犬・クウちゃん(撮影時15才/柴犬)のエピソード。
この日、飼い主さんは仕事で帰りが遅くなってしまったといい、クウちゃんの夜の散歩がいつもより遅い時間になってしまったそう。遅い時間ということもあり、飼い主さんはなるべく人通りがある明るい道を歩こうと思い 、この日はたまにしか行かない国道沿いを歩くことに。
いつも通り歩いていたというクウちゃんですが、
なぜか地下鉄の入り口の前で急に立ち止まり、エスカレーターのほうをじっと見つめていたのだとか。
クウちゃんの突然のこの行動に、「えっ? なんで?」とフシギに思った飼い主さんですが、ふと「あること」を思い出したといいます。
飼い主さん:
「クウの顔を見ると、じっ…とエスカレーターのほうを見ていたんです。その姿を見て、約5年前まで部活帰りのお姉ちゃん(私の娘)を迎えに、この場所によく一緒に来ていたことを思い出しました。クウも、昔迎えに来ていたこと思い出したのかなぁと。
『もしかしてお姉ちゃんを待ってるの?』とほっこりしましたが、『お姉ちゃんさっき家にいて、クウちゃんいってらっしゃーいって言ってたよね?』と思い、つい笑ってしまいましたね」
クウちゃんも、昔お姉ちゃんを地下鉄の入り口で待っていたことを思い出したのでしょうか。飼い主さんにとって思いがけない行動だったようです。
愛らしい行動を見せていたクウちゃんは、先日16才になりました。現在シニア期のクウちゃんは、飼い主さんご家族とどのような日々を過ごしているのでしょうか。飼い主さんに詳しくお話を聞きました。
シニア期を迎えて「守ってあげたい」と強く思うように
クウちゃんはとてもおとなしいコだそうで、 吠えることがほとんどないのだそう。散歩途中にほかの犬に吠えられたりしても、クウちゃんは「なんで吠えるの?」と言わんばかりにじーっと見ているだけだといい、穏やかなタイプなのだとか。
そんなクウちゃんと一緒に過ごして、16年が経過します。飼い主さんは若い頃とシニア期の現在を比較して、こんなことを思うそうです。
飼い主さん:
「若い頃はドッグランに行ったり旅行に連れて行ったりと、みんなでたくさんの楽しい経験をしてきました。
シニアになったいまは、ひとつひとつのしぐさや行動がとてものんびりしていて、顔つきもさらに優しくなったように感じます。ちょっと鈍臭そうにしている姿を見ると、『守ってあげたい』といままで以上に強く思うようになりましたね」
16才のクウちゃんへの思い
クウちゃんの存在について、「かけがえのない家族」と話す飼い主さん。いつも癒して元気をくれたり、家族に笑いを届けてくれたりと、クウちゃんはいつでも家族の中心にいるそうです。
そんなクウちゃんへの思いを、飼い主さんに聞きました。
飼い主さん:
「クウちゃんは現在16才なので、これから一緒にいられる時間は限られているのかもしれません。
これからも大好きな家のソファで、とにかく毎日のんびり過ごしてほしいです。お空に帰るその日まで、毎日笑顔で『クウのことが大好き!』ということを、家族みんなでいっぱい伝えたいと思っています」
家族みんなから愛されているクウちゃん。これからも大好きな家族のもとで、のんびりと穏やかな日々を過ごしていってほしいですね!
写真提供・取材協力/Twitter(
@sibainuKuusanさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ