「保護活動」というと、少々身構えがちかもしれません。でも、支援金や物資の寄付、事務面でのサポートや犬の運搬、そして啓蒙活動など、自分の得意分野を生かしたり、限られた時間でもできることはたくさんあるのです。
今回は、「活動する時間が取れない人」と「実際に活動に関わりたい人」の2タイプの人ができる保護活動を紹介。
自分にできることは何か。まずは「知ること」から始めてみませんか?
活動する時間がとれない人向け:①資金援助でサポート
動物愛護団体では、犬たちの保護や健康維持、また療養にかかる費用などの活動資金の寄付を募集しています。
毎日少しだけ節約して、保護犬のために貯金してみませんか?
【Aさんの場合】おつり貯金で1500円貯まったら寄付
「フルタイムで働いていて、体力にも自信がない私。でも、寄付ならできます! 募金用の貯金箱を買って、買い物のお釣りを少しずつ貯金。1500円貯まったら動物愛護団体に寄付しようと思います」
【Bさんの家族の場合】1日100円の貯金で月約3000円の寄付
「子どもと話し合い、1日100円を目標にお手伝い貯金を始めることにしました。自分たちの寄付で動物の命を救うことができるということは、子どもにとってもいい勉強になりますね」
寄付でこんなことに役立つ!
A社:成犬用(3kg)3150円のドッグフードの場合、体重7kg成犬の約14日分のフードに!
A病院の場合:3200円の寄付で、予防注射の費用約1頭分に相当する!
活動する時間がとれない人向け:②物資でサポート(何が必要かを確認してから送ろう)
必要なものを直接寄付したいという人は、まずお近くの動物愛護団体のホームページをチェックしてみて!
支援や協力を要請するコーナーに、トイレシーツやフード、古いタオルなど、具体的な品名が記載されている場合があります。
【Cさんの場合】古タオルをまとめて郵送
「近くの動物愛護団体が古タオルを必要としていたので、まとめて送りました。ブログでシャンプーの際に使用していただいたことを知り、少しだけれどお役に立てた気がしました」
実際に活動に関わりたい人向け:①時間でサポート
時間のあるときに散歩や食事のサポートをしたり、団体が運営するホームページの更新をしたり、譲渡会のお手伝いをしたりと、「できるときにやれることをやる!」というのも一考です。
【Dさんの場合】2時間で散歩サポート
「『家事の合間にできることを!』と思って動物愛護団体の方に相談したら、『シェルターに収容されている保護犬の散歩を』というお話に。少しずつ散歩に慣れていく姿を見るのも楽しみのひとつです」
実際に活動に関わりたい人向け:②特技でサポート
SNSの更新や保護犬の写真撮影など、趣味や特技を生かし、運営にかかわるボランティア活動を。
たくさんの人の目に留まることで、一日も早く譲渡先が見つかる可能性があります。
【Eさんの場合】自宅であき時間を利用してパソコン作業
「パソコン操作が得意なので、おもにブログの更新や新しく保護した犬の募集要項を更新しています。譲渡先が見つかり、『飼い主さんが見つかりました』と記載するときがいちばんうれしいです」
【Fさんの場合】保護犬を自宅で預かり中
「かれこれ15年以上犬を飼っていて、迷い犬を保護して飼った経験もあり、一時預かりを申し出ました。譲渡希望の方やトライアルの受け付けから、正式譲渡まで担当し、やりがいがあります」
なんらかの形で貢献したいけれど、具体的にどうすればよいのかわからないという人も、「自分ができる得意分野はなにか」「どんなふうに時間を活用できそうか」など、考えるきっかけになればうれしいです。
気になった方は、お近くの動物愛護団体の方に問い合わせてみてくださいね!
出典/「いぬのきもち」2017年10月号『What’s a wonderful world for 保護犬 今日から私にもできること』
文/Honoka
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。