夏は楽しいイベントがたくさん!せっかくなら犬と一緒に楽しみたいですよね。しかし、警戒心が強い犬にとっては、夏のお出かけには恐いと感じるものが多いようです。お出かけが楽しめるように、犬が恐がるものを把握して、根気強く慣らすコツなどをご紹介します。
雷に慣らしておくと、犬も飼い主さんも生活しやすくなる
いつ鳴るかわからない雷。地面が振動するような低音は、犬にとっては恐怖です。また、雷が鳴る前の気圧や湿度の変化が、過去の恐怖心を呼び起こすきっかけにも。なかなか難しいですが、できれば雷に慣れておいた方が犬も飼い主さんも生活しやすくなります。
雷の慣らし方
集中出来るおもちゃで遊んでいる時に、携帯電話などで雷の音を聞かせます。嫌な音がしている時に、楽しい音楽を重ねてカモフラージュしたり、布をかけたクレートに入れたり、フードを与えるのも効果的ですよ。
また、実際に雷の音がしているときにフードをまくことで、「音がしている時はいいことがある」と覚えさせるのもよいでしょう。緊張をほぐすために、お腹や顔周りなどを撫でてリラックスさせてあげるのも◎
水に慣らして海やプールを楽しもう
水が恐い理由には、水自体に濡れるのが嫌な場合と、水の動きや波の音が恐い場合があります。プールは平気でも、川や海は水が動くので苦手だったり、水の音が怖くて水際に近寄れない犬もいます。一緒に水遊びを楽しみたいのであれば慣らしておくとよいかもせんが、そうでない場合、無理に慣らすのはやめたほうがよいでしょう。
海やプールの慣らし方
まず、プールへの警戒心を解くために、ビニールプールのそばでおもちゃなどを使い遊びます。そして、水の入っていないプールに犬を入れ、落ち着いていられたら褒めておやつを与えましょう。
次は、5cmほど水を張ったプールに犬の体を支えながら水平に入れます。落ち着いて入っていられたら、ここでもご褒美をあげてくださいね。
そのあとは、水の動きに驚かないようにおやつを与えながら、少しずつ水を増やしていきましょう。
夏祭り!普段から人ごみに慣らしておくと◎
夏の風物詩のひとつ、夏祭り。夏祭りは、人ごみだけでなく、太鼓の音や盆踊り・のぼりなど、知らない音や見たことのないものがたくさんあります。犬の苦手なものを見極められないと慣らすことが難しいので、犬とのおでかけのときに様子をよく観察しておきましょう。
人ごみの慣らし方
人の少ないところから、多いところへ行く方法が良いでしょう。まずは、離れたところから犬に人ごみを見せます。犬と一緒に少しずつ人の多い場所へ移動していき、落ち着いていられたらご褒美を与えてくださいね。
夏の楽しいスポットに、犬と一緒に行けたらきっと楽しさも倍増するはず♪苦手を克服するには根気がいりますが、克服できるものは慣らしておきましょう。ただし無理は禁物です。犬にストレスがかかっているようなら、諦めることも必要かもしれません。
参考/「いぬのきもち」16年8月号『夏を楽しむために慣らしておきたい 愛犬の夏の苦手へっちゃら大作戦!』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」 代表 西川文二先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。