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犬の「嫉妬」の実態 とくにジェラシーを感じやすいタイプは…

「嫉妬」というと人の場合わかりやすい感情ですが、犬も嫉妬をすることがあるのでしょうか? 日頃、何気ない飼い主さんの行動が、愛犬を嫉妬させていることも……あったりして!
そこで今回は、犬の嫉妬について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に解説してもらいました。
犬は、人よりも嫉妬しやすい!?

「自分を優先してほしい」「自分にかまってほしい」「自分を見てほしい」など、犬は生活において常に自分の順位や周りとの優劣を気にする傾向があります。
そのため、ささいなことでも人より嫉妬しやすいかもしれません。
犬が嫉妬しやすいシチュエーション
散歩中、飼い主さんがほかの犬に出会ってなでたり話しかけていると、「私のほうを見て!」とばかりにわざと間に割って入ってきたり、嫉妬が強いと「私の飼い主さんなんだから!」と相手の犬を威嚇したり攻撃しようとします。
このとき、飼い主さんに向かって怒る犬はほとんど聞いたことがありません。
嫉妬しやすい犬の特徴

嫉妬しやすいタイプの犬の特徴としては……
□飼い主さんから一身に愛情を受けて依存心の強いコ
□飼い主さんへの独占欲の強いコ
□自分の順位を気にするコ
などです。
「ひとりっこ」に慣れた犬は、嫉妬しやすい!
多頭飼いをしていると、犬の嫉妬が起こりやすいと言えます。これまで飼い主さんを独り占めしていた「ひとりっこ生活」に新入りの犬が来た場合、飼い主さんの注意が新入りの犬に向かいやすく、先住犬が疎外感から嫉妬することはよくあることです。
また……
「新入りが飼い主さんと多く遊んでもらっているように感じる」
「おやつを多くもらっているように感じる」
など、自分が不公平に扱われていると思い込んで嫉妬にかられることがあります。
嫉妬しやすい犬に対する上手な接し方

散歩などでほかの犬と接した後には、愛犬にも同じようにかまってあげましょう。
多頭飼いでは先住犬を優先して大げさにかまってあげ、優先順位をきちんと示してあげることが重要です。
過保護になりすぎないように注意して!
犬と生活する際、たくさんの愛情をかけることはもちろん大切なこと。ところが過保護になると、ささいな出来事でも飼い主さんの愛情がほかへ移ってしまったような気持ちになったり、疑心暗鬼から嫉妬しやすくなります。
愛情を注いで信頼関係を築くことで安心感を与えながらも 、かまいすぎず適度な距離を保って犬の自立心を育てることが、嫉妬する機会を減らすためにも必要です。

もし愛犬が嫉妬しやすいコの場合、飼い主さんはしっかりフォローしてあげましょう。また、ふだんから過保護にしすぎないことも大切です。
ぜひ覚えておいてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凛香
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