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「生い立ちがわからない」元保護犬 先住犬と過ごした1年で“安心できる居場所”を見つけ、家族の一員に
元保護犬・なのちゃんとの出会い
こちらは、なのちゃんのトライアルが始まったばかりのころに撮影された一枚。なのちゃんは、先住犬のまろちゃんのベッドで眠っており、その様子をまろちゃんが少し困惑した表情で見つめていたのだとか。その距離感が、当時の関係性を物語っています。
なのちゃんをお迎えした当時について、飼い主さんはこう振り返ります。
「保護犬サイトでなのを見つけ、まろと一緒に会いに行ったんです。2頭で公園を一緒に散歩してみたところ、相性がよさそうだったため、トライアルで2週間一緒に暮らすことになりました。
まろは生後3カ月でペットショップから我が家に来ており、ほかの犬と一緒に暮らすのは初めての経験。当初はとても緊張している様子で、まるで『このコはずっとここにいるの?』と問いかけるような表情で、飼い主となのを交互に見ていました」
物怖じしない様子にひとまず安心するも、気がかりな点が
その様子にひとまず安心した一方で、次第に気になる点も出てきました。
「なのはトライアルの4日目くらいから、分離不安のような行動が出始めてしまったんです。飼い主の姿が少しでも見えなくなると、激しく鳴いてしまうことも。なのがいることを知らないご近所さんからは、『まろちゃん、何かあったの?』と心配されるほどでした。
まろは留守番のときもおとなしいですが、なのは1分もお留守番ができなかったので、ギャップが大きくて……。『やっぱり一緒に暮らせないかも?』と、弱気になったりもしました」
そして、なのちゃんと家族になる決断をしたそうです。
少しずつ信頼関係が生まれると、なのちゃんに変化が
「なのが鳴いたら、『ダメだよ』と声をかけるようにしました。静かにしていたらおやつをあげて、たくさん褒めるようにしたんです。
それもあってか、飼い主の意思表示も比較的早い段階で伝わっていったようです。たとえば、別々の部屋で寝ても夜鳴きがなくなり、夜中に鳴いてしまったときも、別の部屋から『なの、ダメ』と声をかけると、すぐに落ち着くようになりました」
「約1年が経って、なのは“家は出たら終わりの場所”ではなく、“安心して戻ってこられる場所”だと、少しずつ理解していったようです。
散歩に行っても家の場所を覚えていて、帰り道は一目散に家に向かいます。我が家がなのにとっていちばん安心できる場所になったことが、とても嬉しかったです」
先住犬・まろちゃんとも仲良しに
トライアル期間中は、まろちゃんは緊張からかよだれを垂らしたり、なのちゃんが入れないソファの下に避難したりと、心配な様子も見られたそうですが、今では“なんだかんだ仲良し”に。
過去はわからなくても、これからの日々が幸せであるように
それでも、外に出ること自体は大好き。散歩に行くとわかると嬉しそうに家中を走り回り、しっぽを振って玄関へ向かうのだそうです。
飼い主さんは人との距離に配慮しながら、なのちゃんが安心して散歩を楽しめるように見守っています。
「なのは人を怖がる様子はあるのに、家に来てから一度も人に対して噛んだり、傷つけようとしたことはありません。
そんな優しいなのですが、今までの生い立ちがまったくわかりません。言葉が話せたら、一度はどんな気持ちなのか、どんな犬生だったのか聞いてみたいです。
今までどんなつらいことがあったのかわからないですが、せめてこれからのなのの犬生があたたかく幸せなものであってほしいと願っていますし、ずっとまろと一緒にそばで見守っていきたいです」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年12月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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