先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。
2026年1回目の更新なので、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年の目標は達成できた?
毎年始めに今年の目標を書いてきたが、ここ3年ほど「大福とのんびり旅をする」が全然達成できていなかった。けれど昨年、このままずっと何かと理由をつけて断念していると一生行けないと思い、無理矢理旅するよう自分を追い込んで
『犬と車中泊の旅』 がなんとか達成できた。
強行スケジュールだったが、行って本当に良かったと思う。何より大福がずっとうれしそうで、昼はウキウキ、夜は疲れて爆睡する姿を見られたのがうれしかった。
面白いことに、旅をしたのは11月だったが、それ以降「最近つまんねーオーラ」を出さなくなっている。いつもなら、1カ月もイレギュラーなお出かけがないとつまんねーオーラを出しまくるが、もう2カ月も経つのに出さない。
旅は、彼らをすごく満足させたとしか思えない。だから今年も旅には行こうと思っている。前回の旅で唯一の心残りは、宮崎の海がちょうど風とうねりが強い日で湾内でしか釣りができなかったことだから、次回は沖に出て、クエ(九州ではアラ)を釣りたい。
数年前には思いもしなかった今年の目標
旅以外では、登山もしたい。私は犬が入れない山には一切興味がないので、大福と一緒に登れる山に行きたい。「登山なんて登って降りるだけで何が楽しいのかさっぱり分からん」と言っていた私が、今年の目標に登山をあげる日が来るとは。
福助がいつでもどこでも好きなだけゴロゴロできるように、ドッグランの芝生もきれいに生え揃えないと。
あとは大福が元気でいてくれることが何よりの願いだ。福助は11才、大吉は14才になった。福助は今でもドッグランをぐるぐる走り回っているが、大吉が走ることはもうほとんどない。それでもたまに一周くらい走っている。
子犬の頃からずっとそばにいるので、体力が衰えていることは見ていて分かる。それでもまだまだ元気だが、この先さらに老いていくのだろう。7才半で急死した『
富士丸 』しか知らない私にとっては未知の領域だが、彼が元気なうちに、出来るだけたくさん一緒に遊びに行こうと思う。
シニア犬になるといろいろ不調が出てくるというけれど、昨年末に受けた「血液生化学検査」では、どちらもまったく異常なしだった。偉いぞ、お前たち。
『犬のために山へ移住する』(草思社刊)
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)、『犬のために山へ住する』(草思社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から
「DeLoreans」 というブランドを立ち上げる。
ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。