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犬を「飼う」のではなく「一時預かり」のボランティアが支える保護活動

QOLを考えた動物福祉施設「篠山(ささやま)アーク」完成を目指しながら、動物の保護活動を続ける「アニマルレフュージ関西」の取り組みを紹介します。

※保護犬の情報は2018年2月7日現在の情報です

1回目の記事|犬の生活の質を重視する「アニマルレフュージ関西」とは

「一時預かりボランティア」が支える 「東京アーク」の活動

<span style="font-size:smaller;">撮影/尾﨑たまき</span>
撮影/尾﨑たまき
イギリスから来日したエリザベス・オリバーさんにより、動物救援組織として設立された「アニマルレフュージ関西」(頭文字をとってARK、以後アーク)。アークは2005年に東京にも開設されました。

東京にシェルターはありませんが、フォスター(一時預かりボランティア)たちが大活躍しています。定期的な譲渡会やチャリティイベントなども多く開催し、東京と関西で役割分担が確立されています。東京での譲渡会は、各所で月3回程度開催。その譲渡会にほぼ毎回、預かっている保護犬とともに参加しているのが、フォスター歴1年余りの金城香織さんです。

「すぐには飼えないけれど何かお手伝いしたいと思い、フォスターの申し込みをしました」と話す金城さんの家には、現在預かって1年ほどの柴のソーラーちゃん(推定7才)がいます。

フォスターの金城さんとの散歩を楽しむソーラーちゃん。一途な性格ゆえに、じっと見つめる姿が愛らしい

「ソーラーは3頭目です。ちょっと難しいところがあって、望んでいないときに触ると噛むことも。少し不器用なソーラーですが、性格はとても一途。譲渡会に行って私と離れていても、遠くからじっと私だけを見てしっぽを振る姿はいじらしくて。ソーラーは見た目もかわいいし、きっと素敵な飼い主さんが現れるはず。それまで愛情を注いで見守ります」と、金城さんはソーラーの幸せを願います。

近所に住む金城さんの妹さんたちは、ソーラーちゃんの性格を知ったうえで、ちょうどいい距離感を保って接している

また金城さんは、フォスター制度の広がりが保護犬を救うことにつながるのでは、とご自身の見解を話してくれました。

「愛犬を亡くした悲しみや、年齢的なことから、もう犬は飼わないと決めていた人が、その後〝フォスターなら〞と保護犬を預かる人がいます。いっしょに生活するうちに愛情が芽生え、結果その犬を迎えるケースをよく聞きます。ハードルが高いと思われがちな〝保護犬を迎える〞ことですが、まずはフォスターから始めてみてほしい」と思いを語ります。

3回目の記事はコチラから>>

いぬのきもちWEB MAGAZINE|進行する病、人間不信……行き場のない犬たちが幸せを掴むまで

出典/『いぬのきもち』2018年4月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき
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