犬が好き
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穏やかな犬との暮らしが突然…!【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第13回
突然の大荒れ。たった一晩で……!
我が家が新しい家族の一員として迎えた、15才のおばあちゃん犬、シロさん。
シロさんがきて数カ月が経ち、我が家にはゆっくりとした時間が流れていました。覚悟していた無駄吠えや遠吠えも一切なく、部屋を荒らしたりする行動も全くない。
子どもに時間を取られやすい私たち夫婦でも一緒に生活しやすい、とてもいい子でした。
夜眠るときは私たちは2階の寝室、シロさんは1階のリビングで過ごします。
室内飼養へ切り替えて、驚くほど何の問題も生じないと感じていたある日の朝、起床後、いつも通り階段を下り、リビングに入った私たち家族はビックリ。
ソファは破られ、床にはソファから出た中綿が散乱し、ソファの背面にもかじられたような大きな穴が!!
そして「全く存じ上げません」という態度で、いつも通り私たちを迎えてくれるシロさん。
犯人は間違いなく、この可愛い可愛いシロさんです。
いけないことをしたらイケナイ、としっかり教えることが家族の役目です。
しかし、私はその光景を見た瞬間、シロに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
シロが何故こんなことをしてしまったのか、理由はすぐにわかったからです。
きっと怖かったんだね
強い雨風、そして、鳴り響くかみなり。
どうやらシロさん、雷が怖かったようです。
自分を落ち着かせるために破壊行為をしてしまったのだと感じました。
独りにしてしまったことへの申し訳ないという気持ちと、もうひとつ。
シロさん…お外で生活しているときはどんな想いだったんだろう...
過ぎてしまった過去を思いながら、胸が締め付けられるように苦しかったです。
年老いるといいこともある
飼い始めてから最初のころは、雷や強風の音に対して酷く脅え、震え、おしっこを漏らしたこともあります。
最近は耳が遠くなったからか、目が見えにくくなったせいかわかりませんが、あんなに怖がっていた雷に対してひどく脅えることがなくなりました。不謹慎かもしれませんが、シロさんがおばあちゃん犬で本当に良かったと、心から思うのです。
寝顔が見られることがうれしい
それば何故かというと、シロさんを迎えるまでにかかった数年間、私はシロに会いに頻繁に通っていたのですがその期間、シロの寝顔をみたことがなかったからです。
シロさんの寝顔が可愛いこと、シロさんが雷が苦手だということ・・・繋がれていたままだったらわからなかったこと。
一緒に暮らすって大変なことでもあるし、とても幸せなことなんだとシロさんを通して思うのです。
私の知らないシロさんがたくさんあるのだと思うと、これからが楽しみで仕方ありません。
安心しきったその可愛い寝顔をこれからもたくさん見せてね。シロさん。
登場人物・犬猫
作者「tamtam」プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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