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暑がり犬あるある【穴澤賢の犬のはなし】

先週末、『羊の国のラブラドール絵日記シニア!! 』のマーティンゆうさん主催イベント「犬と暮らすクリエーター展2019@横浜」にゲストで呼んでもらったときのこと。会場には犬連れの方が多くいらして、久しぶりに大型犬たちをワシャワシャなでさせもらったりしていた。その中で、50キロ以上あるレオンベルガーを連れたご夫婦と話していて思い出したことがある。


冬は室内でも厚着する

レオンベルガーはとても暑がりなので、夏は朝5時台に起きて散歩に行く、信州で暮らしているが冬に薪ストーブをつけると嫌がられるから室内なのに厚着をして寒さに耐えているそうだ。そんな話を聞いて「それ分かる!」と懐かしくなった。

設定温度が低くなる

富士丸は半分ハスキーの血が入っていたため、ばっちりダブルコートでとても暑がりだった。彼にとって夏は地獄だからエアコンは必須。当時住んでいたのは1DKの賃貸マンションで古いエアコンだったせいか、電気代が月2万円を越えたこともある。毎年、早く涼しくなってくれないかと願っていたものだ。
そして冬になると、雪が好きな富士丸のために、よく旅行するようになった。しかし車で移動しているときも暖房をつけるとすぐハァハァいうからつけられず「寒い〜」といいながら厚着して運転していた。

寒さに耐えながら待つ

雪を見ると狂喜乱舞して飽きることなく遊んでいるので「寒いからそろそろ帰ろうよ〜」と震えながら眺めていたこともあったっけ。しまいには雪の上でうとうとしたり。暑がりな犬と暮らしていると、温度設定が彼ら基準になるので冬はいつも寒い思いをしたが、それが普通なので次第に慣れてくる。寒いなと思いながら部屋でくつろいでいると人の太ももにあごを乗せて枕にされ、重いのだが、ほんのり温かかった。
きっとハスキーやバーニーズあたりと暮らしている人は、これからの季節、寒い思いをするんだろうなぁ。大吉と福助はそこまで暑がりではないからよかったが、あの太ももに感じた重さと温かさは懐かしく思う。本当に雪が大好きだったなぁ、あいつ。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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