1. トップ
  2. 犬が好き
  3. 連載
  4. 穴澤賢の犬のはなし
  5. 車酔いを克服できるか【穴澤賢の犬のはなし】

犬が好き

UP DATE

車酔いを克服できるか【穴澤賢の犬のはなし】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

犬には車酔いするタイプと、しないタイプがいる。大吉は昔から一切車酔いしないが、福助はする方だ。車酔いすると、人と同じように吐く。実は富士丸も車酔いするタイプで、出かけるときはウキウキした顔をして車に乗るのだが、しばらくするとオエオエ吐いていた。

慣れたら平気になるはずが

しかしそれも幼いころだけで、次第に吐かなくなった。三半規管なども関係するのだろうが、その経験からきっと「慣れ」で克服できるものだと思っていた。現に福助も幼いころは車に乗るとよく吐いていたが、だんだんと慣れていったようだった。

なぜか再発?

ところが、なぜかここ最近また時々吐くようになったのだ。克服したと思っていたのに、再発するものなのか? しかし毎回ではなく、山の家に行くときでも吐いたり吐かないこともあったり、そうかと思えば近い距離でも吐くことがあるから基準がわからない。

だいたい吐く前兆はあくびをする回数が増えて、直前になると「ぐぇ、ぐぇ」というので、「やばい」と慌ててゲロキャッチ用のゴミ箱で受ける準備をする。

断っておくと、私の運転はものすごくおっとりしている。飛ばすことはまずないし、急いでそうな車が後ろから来たらすぐに譲る。ブレーキを踏むときもなるべく反動が来ないよう注意するし、停止する瞬間にブレーキペダルをゆるめてカクンとならないようにしている。

若い頃はあまり気にしていなかったが、富士丸を乗せるようになってから自然と身についた。今ではきっと「おじーちゃん」みたいな運転だと思う。嫁にもそういう風に運転するよう言っているから、そんなに乗り心地が悪いわけではないと思うのだが。もちろん車に乗る前はあまり食べさせないようにしているし。

ただ、福助の場合、吐いたあとに気持ち悪そうにぐったりすることもなく、いつも「吐いてもうた!」という顔で普通に元気なのだ。特に車に乗るのを嫌がることもない。なんなのだろう。

もう6才になるのに、ドッグランではよく転んでいるし、変な格好で遊んでいるし、全体的にどんくさいし、そういうキャラなんだろうか。今後、車酔いを克服して、できればもっとスタイリッシュな男になってほしいと思うんだけど。遠いなぁ。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
ツイッター
インスタグラム

大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

CATEGORY   犬が好き

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬が好き」の新着記事

新着記事をもっと見る