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わが家の近況【穴澤賢の犬のはなし】

収まるどころか新型コロナウイルスの影響がさらに深刻になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。在宅勤務になったり、臨時休業で家にいる時間が増えたりした人も多いのではいかと。犬や猫と暮らしている人は、喜ばれたり、逆に「なんでずっと家にいるの?」と不審がられたりしているのではないだろうか。

生活スタイルはあまり変わらない

私も朝夕の散歩以外はほとんど外出せず、家にいる。ただそれは以前から同じで、日中は1階にある仕事部屋に籠もっていることが多い。唯一変わったのは、取材や打ち合わせで出かける機会が減ったことくらい。仕事も含めて状況は大きく変わっているが、生活スタイルはほとんど変わっていない。

大吉・福助の反応は?

大吉と福助はというと、今こうして原稿を書いている後ろで昼寝している。かと思えば、突然3階の寝室へ消えて(判断基準は不明)、夕方の散歩の時間まで降りてこないこともある。そんな感じで相変わらず自由に過ごしている。
生活スタイルは変わっていないとはいえ、日々深刻さを増す情勢に不安になるし、いくら情報を集めても明るい兆しが見えず、沈んだ気持ちになったりする。でもなるべくそんな顔は見せないようにして、時間になったら散歩に行く。

大福に不安を悟られたくない

大福は何も知らず、普段通り暮らしていると思いたいが、犬は飼い主の感情を察知するともいわれている。だから悟られまいと必要以上にちょっかいを出したりして、ときどき迷惑そうな顔をされている。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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