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猫たちの架け橋となる柴犬もも|連載「柴犬ももと猫たち」vol.12
ももと天と空
飼い猫なのか野良猫なのかわからない以上、両方の可能性を考えて情報を集めました。
・近隣住民への聞き込み
・周辺の動物病院での聞き込み
・マイクロチップの有無
・警察署での迷い猫の相談と保護の届け出(もし3カ月たっても飼い主が現れない場合はうちで引き取ることに同意)
などなど。
うちの場合は、この子を保護したことをYouTubeやInstagramで発信していたので、それらを経由して「うちの猫かもしれない」という問い合わせをたくさんいただき、その方達と連絡を取り合ったりして一気に忙しくなりました。
僕は誰?
私たちはこの子に「空(くう)」という名前を付けました。
出会った日の気持ちのいい青空と、「くう」という呼びやすさからこの名前にしました。
そして天が空に慣れるまで、しばらく空には別の部屋で過ごしてもらうことにしました。
障子の向こう側とこちら側
空の様子が気になるももは、門番のごとく障子の前に居座り、大好きなご飯の時間も気がそぞろ。チラチラと障子の方を振り返ってばかりでいっこうに食事が終わりません。
おーい
ももは名仲人
そんな二匹の雰囲気を感じ取ったのか、空が少しでも天に近づこうとすると、すかさずももが間に割って入り、なだめるように空の顔をペロペロと舐めて天から気ををそらせようとするのです。
すると最初からももに懐いていた空は、ももが近くにくると嬉しそうに顔や体を摺り寄せて甘えるのでした。
一方、ももの匂いを嗅ぐことを日々の楽しみとしている天。
いつものようにクンクンとももの匂いを嗅いでいますが・・・
うん?この匂いは、、、
いつもより念入りにももの匂いチェックをしていた天は、ももについた匂いから空のことを色々と探っていたのかもしれません。
その甲斐あってか、天が自分から障子に近づいて中を覗き込むことも多くなり、少しづつ空との距離が縮まっていきました。
こんな風にももが天と空の間を行ったり来たりしたことで、ももは立派に猫たちの架け橋という大役を成し遂げるのでした。
ももと天空 プロフィール
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