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大福の天国と地獄【穴澤賢の犬のはなし】

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恒例の動物病院(横浜山手犬猫医療センター)に行ってきた。雨続きで湿気が多かったせいか、大吉の耳がまた外耳炎になっていた。

さて、大吉の具合は?

毎年梅雨の時期になるとこうなる。少し前からこまめに洗浄していたから、その経過を診てもらう。

もうほぼ問題なかった。特に異常がなくても、フィラリア予防とノミダニ予防薬は(うちはパノラミス)まとめてもらわずに、何かあったら早く気が付けるように2カ月に一度くらいはこうして病院に来て触診してもらうようにしている。観念して大人しくする大吉は偉いのう。

では、福助はどうか。

対して、診察台に乗せる前から全力で抵抗する福助。抱えて乗せても、隙あらば飛び降りようとするのはいつものことだからしっかりガードする。

この日は注射も何もなく、ただ聴診器を当てるだけなのに、何度か逃亡を試みる。嫌な思いはしたことないはずだが、なぜこれほど病院を嫌うのだろうか。主治医の上田先生も声をかけながら優しく接してくれるのだが、「お前だけは信用しない!」とばかりにいつまで経っても慣れない。

出発前はゴキゲンな福助

一刻も早く逃げたいオーラ出しすぎ。きっと福助にとっては地獄なのだろう。出かける支度をしているときの「もしかして、お出かけ?」という期待の顔が動物病院に着くとこうなる。

いつも思うが、山の家にいるときと顔が違いすぎる。特に夏は涼しいから、標高1500メートルの山は天国みたいなもんなんだろう。

健康管理のためとはいえ…

残念ながら、地獄はこの先ずっと続くのだよ。それがお前らの健康管理のためだと言っても理解してくれないのだろうけど。とりあえず、今度の休日はまた山へ行こうか。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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