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馳星周さんと犬【穴澤賢の犬のはなし】

馳星周さんの『少年と犬』が直木賞を受賞しましたね。いやぁ、おめでとうございます。ネタバレになるので内容には触れないけど、ぜひ読んでみてください。犬と暮らす人はちょいちょい出てくる、犬がそばにいるだけでなぜか心が安らぐとか、触れると温かいとかいう言葉に「うんうん、そうなのよ」と頷くと思う。

山の家に影響を与えた馳さん

思えば、かつて富士丸と山で暮らそうと思ったのも、馳さんの影響が大きかった。馳さんが飼っていたマージという犬が病気になり、よたよた歩くようになったのに軽井沢へ行ったら走った、それで移住を決意したという話を知っていたこともある(そのあたりの話は『走ろうぜ、マージ』を読んでね)。
その後、富士丸と一緒に軽井沢へ遊びに行ったときに、書評家の東えりかさんの紹介でお会いした馳さんにも山を勧められたりしたこともあった。結局その夢は叶わなかったけど、なんだかんだでその後、山の家を手に入れた。でも大福がいなければ、再び山に家が欲しいなんて思わなかっただろう。そういう意味で、犬には人を動かす力があるし、生き方さえ変えると思う。

犬は不思議な存在

犬というのは不思議な存在だ。残念ながら、大福は小説の中に出てくる犬ほど賢くはないが、いいやつらだし、まったく手がかからない。小説の登場人物は犬と出会うことによって少し心境が変わったりするのだが、その気持はよく分かる。そしてそばにいる犬のことがさらに愛おしく感じる、そんな一冊だと思う。
軽井沢へ遊びに行ったとき、マージはもういなくて、でもワルテルとソーラには会った。ワルテルは超ヒトミシラーであまり触らせてくれなかったけど、ソーラは超フレンドリーだった。どっちも可愛かったなぁ。ずっと馳さんのブログ『ワルテルと天使たちと小説家』
を見ているが、今はアイセとマンマイと暮らしている。昨年から夏の間は北海道に行っているらしい、暑がりの犬たちのために。アイセとマンマイは、いつも楽しそうだ。
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