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クリスマスの時期に「犬の事故」が多発!? 犬が口にすると危険な植物
家の中に植物を置いている人もいるかもしれませんが、犬を飼っている家庭では、植物の扱いに注意しなければなりません。万が一食べてしまった場合、体に異常が見られるものもあるからです。
この記事では、犬が口にすると危険な植物について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬には要注意な家庭の中にある植物
ポトス
ポトスは世話がしやすく、観葉植物としてもよく見かけることが多いです。しかし、犬が口にした場合、発熱や嘔吐、口内の炎症などが見られることも。
アロエ
アロエは人間にとっては食材としても用いられ、美容効果や治癒効果が期待できるなど人気の観葉植物ですが、犬には有害です。犬が口にすると発熱や嘔吐、口内の炎症などが見られることもあります。
ポインセチア
ポインセチアはクリスマスの時期に大量に出回るため、その時期に事故が集中します。キレイな見た目と違って、白い樹液に触れると皮膚炎やかぶれを起こします。犬が誤飲した場合、下痢や嘔吐をすることも。
ユリ科
犬猫に中毒を起こすことで有名なユリ科の植物。チューリップやスズランなどもユリ科で、種類によって毒性の違いがありますが、全般的に危険と考えましょう。
ユリ科の植物は、花、花粉、樹液、茎、葉まで毒性があるといわれているため、室内の犬の目につく場所には置くのは極力控えてください。誤って口にすると、嘔吐や下痢、食欲不振などの消化器症状に加えて、急性肝不全、運動失調など重篤な症状になることもありますので、充分気をつけましょう。
獣医師が目撃! 犬が植物を口にしてあわや…な事態に
植物を口にしてしまった犬の例として、家の中ではないですが、出かけた先で誤飲してしまうケースがありました。
季節によっては普段は植物を飾る習慣がないお宅でも、植物を置く機会が増えることも。また、犬猫グッズショップや動物病院、トリミングショップ、ドッグカフェなどに、ポインセチアなどが観賞用に飾られていることも少なくありません。
実際に、トリミングに訪れた犬がお店に落ちている花びらをかじってしまう事故がありました。幸いにもそのコは、軽い消化器症状で済みました。
このような普段とは違うシチュエーションでは、飼い主さんもつい警戒心が薄れてしまいますので気をつけましょう。
犬が危険な植物を口にしてしまったときの対応
上記で取り上げたような植物を犬が口にしてしまった場合、何時に何をどのような量を食べたのか、正確に記録して動物病院に連絡してください。
植物を食べてしまったとき、ほとんどの場合は体内に吸収される前に吐かせるのがいいのですが、残念ながら家で吐かせる処置はできません。
食べてしまったらすぐに動物病院に連絡して指示をあおぎ、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/Honoka
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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