犬が好き
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柴犬あるある、飼い主を”敷布団”にする|連載「ここ掘れここ柴」vol.84
今週の「柴犬のここが好き」
「あたたかくていいんだけどさ。
ちょっとごつごつして寝にくいな。」
自分から上に乗ったのに、敷布団役になってあげたのに…。
文句を言われることも少なくありません。
寝にくいのも歩きにくいのもわかるのですが、すごく不満げに「寝てられないわ」というように立ち去ろうとして、足の付け根やみぞおちをグッ!!と踏み込まれた時には…
声にならない声が出ますよね。
ただ、この光景を端から見ているとそこには幸せしかないのです。
微笑ましい。
仲良くしている姿を見るのはとても嬉しいことです。
フミフミされて、その下で「うう…」と苦しむ家族を見るのも、笑ってはいけないと思いつつ、笑いをこらえるのが必死だったりします。
自分がフミフミされている側だったら、「笑ってんと早く助けて!」となるのですが、見てる側だとすぐ助けるのも勿体無いと思ってしまうのです。
今のように寒い時期は少々重くても歓迎したくなりますね。
ちょうどいい感じにお腹の上に乗ってくれたら、ポカポカしてとても気持ちいいです。
柴犬さんを撫でながらだんだんと眠りに落ちていく。
気づくと柴さんもご主人もぐっすりなんてことも。
お互いにとっていいスキンシップになっているといいなと思います。
今週のおまけ
これは私の夢のひとつです。
寝ているこよみさんの横にそーっと近づき、こよみさんの体のカーブに自分の体を合わせます。
こよみさんの後頭部の香りを嗅ぎながら、そっと目を閉じる。
体がじんわり温まってきて、眠りに落ちそうになります。
しかし、まだ寝ません。
二人で一枚のかけ布団を使って、このまま一緒に寝ることができればこんなに幸せな眠りはないのです。
しかし…
そう簡単にはいきません。
こよみさんの目はぱっちり開き、すっくと立ち上がって行ってしまうのです。
こよみさんが抜けてすっぽり空いた穴。
風なんて吹いていないはずなのに、ヒューと聞こえそうな虚しさがあります。
その穴を埋めるように一人で丸くなり、なんでもなかったような顔をして寝ます。
片想いなんてそんなものです。
これでもだいぶ近づいた方です。
きっとそのうち一緒に眠れる日が来るでしょう。
完璧な添い寝ができるその日まで、私の挑戦は続きます。
もちろん、こよみさんのストレスにならないよう、チャレンジの頻度は少なめで。
作者紹介:ここ柴
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