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念願の雪遊びのはずが?【穴澤賢の犬のはなし】

先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

年末年始は、休みを利用して大工さんとの『補修計画』の進捗確認と相談のため山の家に引きこもっていたが、12月30日の夜から雪がちらほら降り出した。「お前らよかったなぁ、積もるかなぁ」と窓の外を眺めていたが、翌朝起きると1センチメートルほどしか積もっていなかった。残念。

雪に対する大福のテンション

大福のテンションもそれほど高くなかった。以前、20センチメートルくらい積もったときの狂喜乱舞ぶりには遠くおよばない。特に福助は、顔から雪に突き刺さることができるくらいの積雪がないといけないらしい。それの何が楽しいのかは知らないが。
ひとしきりドッグランで遊んだあと、散歩に行くと福助の様子がどうもおかしい。ちょくちょく左右の前足を上げてはフリーズする。地面が冷たくて嫌なのか?と思ったが、大吉は異常なし。なだめすかしながら散歩を終えて、帰宅してなんとなくその理由が分かった。

足の違和感の原因は?

バケツにお湯を張り、そこに足を入れて洗うために持つと、肉球の間にいくつも雪玉ができていた。どうもそれが嫌だったらしい。詳しく見てみると、肉球の間の毛が少し伸びている。とはいえ、2カ月に一度洗うときにはカットしているのだが、微妙に伸びた毛に雪がこびりついて塊になるらしい。
そこで肉球の間と周囲の毛をきれいにカットして(ついでに大吉も)、再度、表に出てみると、もう前足は上げなくなった。なるほど、やっぱりそうだったか。というわけで、もし雪遊びしたときに犬が足を上げて固まったりした場合は、肉球の間の毛をカットしてみるといいかも。
ただ、ひとつ疑問が残る。なぜ同じように雪玉ができていたのに大吉は平気なのか。前に雪遊びしたときはそんなことなかったのに、福助はなぜ急に嫌がりだしたのか。恐らく、ただ単に軟弱になっただけだと思う。情けないねぇ。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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インスタグラム

大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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