【犬の毛色の豆知識9選】1つの犬種にしか認められない毛柄も！

犬は毛色や毛柄が豊富な動物で、そのバリエーションは哺乳類のなかでもトップクラス！　そこで今回は、犬のスタンダードな毛柄～珍しい毛柄について、いぬのきもち公式アプリに投稿されたかわいい画像などとともに解説します。

ダルメシアンなどに見られる「スポット」

明るい毛色の上に、ブラックやブラウンなどの小さめで丸い斑点模様が出る毛柄を、「スポット」と呼びます。主にダルメシアンなどの犬種に見られる毛柄で、斑点模様は全身にまんべんなく出ているほうが、望ましいとされているようです。

シー・ズーなどに見られる「パーティーカラー」

「パーティー」とは「部分的な」という意味で、「パーティーカラー」は白の毛色に1～2色の毛色が入る柄を指します。シー・ズー、ポメラニアン、アメリカン・コッカー・スパニエル、パピヨンなどの犬種に見られ、フレンチ・ブルドッグなどに見られる、ホワイトにブラック柄が入る「バイド」という毛柄も、これに含まれます。

ボーダー・コリーなどに見られる「マール」

ボーダー・コリー、ラフ・コリー、オーストラリアン・シェパードなどに見られる「マール」は、明るい毛色に濃い毛色が入ることで、まるで大理石のようなマーブル模様に見えるのが特徴です。色によって「ブルーマール」や「レッドマール」と呼ばれることもあり、ダックスフンドの場合は「ダップル」と呼ばれています。

グレート・デーンのみに見られる「ハールクイン」

「ハールクイン」はグレート・デーンのみに見られる毛柄です。明るい毛色の上に、ブラックなどのカラーで斑点が出るのは「スポット」と似ていますが、「スポット」よりも不明瞭で大きい斑点が出るのが特徴でしょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグなどに見られる「トライカラー」

バーニーズ・マウンテン・ドッグのウィルちゃん — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ビーグル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどに見られるトライカラー。ホワイト・ブラック・タンの3色が分かれて出る柄で、色の出方は個体により異なるものの、目のまわりにブラックが入り、その上に眉毛のようにタンが入ることが多いようです。

秋田などに見られる「ブリンドル（虎）」

ベースの毛色にほかの毛色がまんべんなく入る「ブリンドル」は、秋田、フレンチ・ブルドッグ、ボクサーなどの犬種に見られる毛柄です。また、トラのしま模様のような柄が出る場合、日本犬なら「虎」、洋犬の場合は「タイガーブリンドル」と呼ばれることがあります。

パグなどに見られる「フォーン」

「フォーン」とは、ゴールドの毛色に少しだけ黒の毛色がまじった毛柄。パグでは一般的な毛柄といえるでしょう。ほかにもブルドッグ、ボクサーなどの犬種に見られます。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどに見られる「セーブル」

全体的には茶色い毛色ですが、毛の先端が黒くグラデーションになっている毛柄を「セーブル」といいます。ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ポメラニアン、ペキニーズなどに見られるでしょう。

ノーフォーク・テリアなどに見られる「グリズル」

グリズルのノーフォークテリア — CaptureLight/gettyimages

ベースの黒の毛色に、灰色や赤色の毛色がまじる毛色を「グリズル」といいます。色の配分によって「レッド・グリズル」「ダーク・グリズル」などと呼ばれることも。ノーフォーク・テリアによく見られる毛柄です。

犬の毛柄は個性や美しさに魅了される人も多いのではないでしょうか。同じ毛柄でも個体差があるので、愛犬のかわいくて個性的なポイントを探してみるのも楽しいですね。

参考・写真／いぬのきもちWEB MAGAZINE『グレート・デーンの特徴と性格・価格相場｜犬図鑑』（監修：ヤマザキ動物看護大学講師危機管理学修士福山貴昭先生）
参考／「いぬのきもち」2020年12月号『知って！見て！さわりたくなる♡ 犬の毛色学』（監修：動物ジャーナリスト藤原尚太郎先生）
文／kagio
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で各犬種名として投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。