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【体験談】愛犬を連れての「引っ越し」経験者に聞く! 大変だったことはなに!?
愛犬も一緒に引っ越しを経験した飼い主さんは約3割
引っ越し準備中や引っ越し先で、愛犬が見せた反応は?
落ち着かない様子だった
- 「準備中はソワソワしてる姿もあり、引越し先では探検クン活で忙しそうでした」
- 「引越し当日は新居で落ち着かなかった」
- 「おどおどして、クレートから出てこなかった」
- 「戸建てから集合住宅への引越しだったので、上や隣りの物音に敏感に反応していた」
- 「普段の日常と違うので、落ち着きがなくそわそわしていた」
- 「引越しがわかっているのか、ちょっと不安な様子でした」
- 「準備中は全くいつもと同じ様子でしたが、引越し先ではしばらくウロウロと歩き回って様子を確認しているようでした」
- 「新しい家に一度連れて行った時、始終落ち着きなく動き回り、家族の誰かしらから決して離れなかった」
- 「引越し後、しばらくの間はお留守番が難しい状態になった(帰ってくるまで、ずっと遠吠え)」
食欲がなくなったり、不調になったコも
- 「うんちがゆるくなった」
- 「準備中は変わらない様子でしたが、新居に越してから数日は食欲がありませんでした」
- 「落ち着きがなく、食欲もない。なんとなく『以前の家にいつ帰るの?』と言っているかのように見つめてくることが多かったような気がします」
新居に早く慣れたコも
- 「ニオイを嗅いで回っていたが、自分のニオイのついたものを置いてあげたら、何事もなく普通だった」
- 「引っ越し初日は戸惑ったように見えたが、2頭だったため安心したのか、夜も問題なく寝れていたと思う。トイレも問題なくできていました」
- 「引越しの準備中は忙しく、あまり構ってあげられずケージで過ごす時間が長かったのでさみしそうだった。引っ越し先の部屋では、特に問題行動なく馴染んでくれた」
- 「引っ越しの準備中は、ストレスを感じていたようで心配だったが、引っ越した先での生活は愛犬はとても落ち着いていて、以前と同じ生活パターンで、新生活を始める事が出来ました」
- 「家は変わっても家具は変わらないので、そんなに気にしているようには見えませんでした。里帰りや旅行も一緒にするので、ここにもちょっと遊びに来ただけという感覚なのかもしれません」
愛犬を連れての引っ越しで、とくに大変だったことは?
- 「環境の変化による体調不良のサポート、周辺住民への挨拶と理解を得ること」
- 「大変だったことはいたずらが悪化し、分離不安状態になってしまったこと」
- 「そばから離れない。お留守番をさせる事ができないので、慣れるまで連れて行った」
- 「愛犬があまりにも不安そうにしていたため、半月ほど時間をかけて少しずつ連れて行き、時間を徐々に長くしてお引越しをしました。愛犬を連れて行ったり来たりを繰り返したことは、少し大変でした」
- 「犬が地域に慣れることが、意外と大変でした。すんなり馴染む犬と、そうでなくいつまでも打ち解けない犬がいます。ダメな犬は、3年経った今でもダメです」
- 「おじいちゃん犬だったので、環境に慣れるのが大変だったのだと思う。怖い思いをした為か人と一緒に居たがるようになった」
【獣医師解説】犬を連れて引っ越しする際に配慮したいこと
ここからは、「愛犬を連れての引っ越しをする際に覚えておくとよいこと」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。引っ越しの予定がある飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
「いつもと違う雰囲気」が愛犬を不安な気持ちにさせてしまう
そういった慌ただしさから、飼い主さんの気持ちや雰囲気もいつもとは違った状態になることもあるでしょう。家の中や飼い主さんの様子の変化などは、愛犬に影響を与えることも。時に、不安感や強いストレスなどを感じることもあります。
引っ越し前の準備では、愛犬の不安感から気をそらす工夫をしてみよう
また、飼い主さんとのコミュニケーションなど「楽しく過ごす時間」を意識して増やし、不安感から気をそらす工夫をしてみるのもよいと思います。
一回の遊びや散歩などの時間が10~15分程度とやや短めでも、向き合って接してあげる回数をこまめに増やすことで、引っ越しに伴う愛犬の不安感やストレスを減らすことが期待できます。準備や片付けの合間などで、こまめにかまってあげる時間を持ちましょう。
引っ越しの移動手段についてよく考えておこう
なお、いずれの移動手段であっても、飛び出し事故などの防止のため、キャリーやクレートに愛犬を入れた状態で移動をします。愛犬が乗り物酔いをする場合には、かかりつけ医に相談をして飲み薬の処方などをしてもらうとよいでしょう。
また、道中や新居周辺の動物病院の場所についても、できる範囲で下調べをしておくと万が一の際にも安心です。
新居についてからの愛犬への対応について
愛犬が積極的に室内のニオイ嗅ぎなどを始めたら、安全面に配慮をしながら、愛犬が満足するまで探検させてあげましょう。
一方、愛犬が怖がってあまり動かないようであれば、無理に探検などはさせなくてOKです。まずは、元々使っていた敷物やサークル、ケージなどを準備して、愛犬が安心して過ごせる居場所を整えましょう。
その後の対応は、引っ越し前と同じです。大がかりな荷ほどきや大きな家具の移動のときには、愛犬を静かな別の部屋などで一時的に居させるようにしたり、飼い主さんと楽しく過ごす時間を意識して増やしてあげる対応で、不安感から気をそらしてあげましょう。
今まで愛犬が使っていたものを新居に持参しよう
新しい生活環境で愛犬がまず過ごす場所に、今までと同じような配置で設置してあげるほうが、より愛犬が安心しやすい環境になるのでおすすめです。
繊細、怖がり、慎重な性格の犬への配慮について
その上で、愛犬が新居に慣れるまでは家の中でこまめに遊んだり、一緒にいる時間をできるだけ多く持ち、不安感を少なくしましょう。
また、外を怖がる様子があるうちは短時間の「抱っこ散歩」から始め、少しずつ受け入れやすくなるように促します。
慣れ親しんだニオイがある落ち着いた環境で飼い主さんと過ごすことで、少しずつ気持ちが落ちつき、新しい環境に向き合えるようになるでしょう。そのコのペースで新しい環境を受け入れられるよう、焦らずに見守ってあげる対応が大事です。
引っ越しによって愛犬が体調を崩すことも 飼い主さんができることは?
そういったときのためにも、引っ越し先の動物病院の場所をあらかじめ把握しておくことで、愛犬の急な体調不良の際に受診がしやすくなります。
愛犬が元々体調が不安定になりがちだったり、基礎疾患があって定期的な受診や治療を受けている場合もあるかと思います。その場合には、今までに受けた治療の既往歴や、飲んでいる薬などを書面にまとめておくなどすると、引っ越し先の新しい病院での受診や治療の際に役立ちます。
引っ越し前に、かかりつけ医にあらかじめ相談するとよいでしょう。
引っ越し後に分離不安のような状態に…対策は?
分離不安は愛犬にとってもつらい状況なので、行動療法など適切な治療を受けることが望ましいです。もしも「分離不安かも」と心配な症状が見られるのであれば、まずはお近くの動物病院に相談することから検討してみましょう。
なお、引っ越しなどの環境変化によって愛犬の行動が変化してしまうのは、環境変化による不安感や、今までと違った要求の手段を愛犬が学習したなど、さまざまな要因が考えられます。
分離不安とまでは言えないものの、愛犬の困った行動がある際には、子犬のときのように自宅でできるしつけやトレーニングなどを行い、もう一度適切な行動を愛犬に教え直していくことも、時には必要でしょう。
愛犬が新しい環境になじめているかどうか様子を見守りながら、できることから少しずつ時間をかけて向き合ってあげてください。
留守番が苦手な犬に、引っ越し前からあらかじめしておきたいことは?
その場合には、引っ越しの準備を始める少し前から短時間留守番させるトレーニングを始めるなどしてみるとよいでしょう。引っ越し後に愛犬が困らないよう、飼い主さんと離れて過ごすことを無理のない程度から、少しずつ経験させることも大切です。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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