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犬の鼻の色が薄くなる…病気なの? 不思議な現象の真相を解説
この記事では、犬のウインターノーズについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬のウインターノーズとは?
「犬の鼻の色は、成長の過程や生活環境によって、その色が濃くなったり、また薄くなったりする変化が起こることがあります。
こういった変化の中でも、とくに冬の寒い期間などに目立って鼻の色が薄くなる現象のことを『ウインターノーズ(スノーノーズ)』と言います」
「鼻の色が変化を起こすきっかけとしては、犬種ごとの差や、冬の間の紫外線量や寒冷刺激など季節に伴うさまざまな要因が考えられているものの、原因はいまだはっきりとは解明されていません」
「ウインターノーズの際に薄くなった鼻の色は、春になるにつれてまた元の色に徐々に戻っていくのが一般的ですが、その後もやや薄いままになるなど、変化が見られることもあるようです」
犬の鼻の色が変わるのは病気が原因のことも
「ウインターノーズのように季節の影響だけではなく、ほかの要因でも犬の鼻の色は変化をすることがあります。
たとえば、成長とともに変化が見られたり、また高齢犬になるにつれて若いころよりも若干薄くなることなどもあります。このような変化はとくに病気などではなく、自然に過ごす中で見られることがある現象です。
ただ、まれに鼻の部分の怪我や皮膚の病気の影響として、色の変化が見られることもあります。病気などが原因になっての変化であれば、その病気に対する治療が必要です。
愛犬の鼻の色の変化が気になった際には、治療が必要な病気が関わっている可能性がないか、動物病院を受診して相談するとよいでしょう」
「そうですね。ウインターノーズは、冬の寒い期間などに鼻の色が薄くなる現象のことを指す表現であり、それ自体が何か特定の病気を示すものではありません。寒い時期に限らず、愛犬の鼻の色の変化が気になった際には、治療が必要な病気の可能性がないか、動物病院で診てもらうとよいでしょう。
なお、病気の可能性がない鼻の色の変化については、愛犬の個性のひとつと考えてあげてくださいね」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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