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飼い主の行動に原因があるかも!?「犬がなつかない」ときに考えられることを解説
犬がなついてくれない原因とは?
「たとえば、下記のようなことが考えられるでしょう。
- 飼い主さんの声、動き、臭いが苦手である。
- 飼い主さんの言っていることがわからないし、こちらの気持ちもわかってもらえない。
- 飼い主さんと一緒にいても、楽しいことも嬉しいこともいつも起こらない。
- 飼い主さんはいつも厳しく、苦手なことをしなければならない。嫌なことばかりが起こる。
- 成犬になってから飼い主さんと出会ったため、近しい人、家族や仲間であるという認識がない。
- 過去に嫌なことをしてきた人に、飼い主さんが似ている。
「なついていないと犬のほうから近寄ってこないですし、警戒して逃げてしまうので、飼い主さんからも近寄れないでしょう。
また、ごはんを与えても食べなかったり、顔を見ても目線が合わないことも。嬉しそう・楽しそうな顔をしないで、無表情で他人顔を見せると思います」
「なついていない」と思える犬の行動でも、実際はそうではないことも?
「あると思います。飼い主さんからするとなついていないと感じても、犬的にはなついていないわけではなくて、そういうスタンスの犬であるということです。
たとえば、愛犬のことを抱っこできなかったり、触れられなかったりすると『なついていない』と感じる方は多いですが、もともとそういった触れ合いを好まない犬もいます」
「意思が強く、クールな犬にそういった印象があります。また、触れ合いの経験がなくて、抱っこや触られることのよさを知らないコもいるでしょう。
なついていないように見えても、飼い主さんと一緒に生活できて、好きなことであれば楽しそう・嬉しそうにしているのであれば、なついているといえると思います。愛犬がどういったことが嫌いで、どういったことが好きかを探ることも必要ですし、抱っこなども根気強く練習をすることでできるようになると思います」
「犬になつかれる」ために意識したいことは?
「愛犬が好きなことや楽しいことは何かを見つけて、一緒に楽しむ時間を増やしてあげましょう。飼い主さんとの絆が深まるほど、苦手なことにもトライしやすくなります。
なんだかんだいっても、病院など苦手な場所では飼い主さんを頼りにしています。普段はつれない感じでも、いざとなれば頼れる大切な存在なのだと思います」
保護犬との距離の縮め方について
「保護犬などは、なかなか警戒がとれないことが多いです。3カ月も経ったからなついていると考える方もいますが、3カ月では少しは慣れたくらいの場合もあります。少し慣れたかなといったタイミングで深いコミュニケーションをとろうとするのは、まだ難しいことも多いです。
まずは、『飼い主さんと一緒にいても危険なことはないんだ』と安心して休めたり、ごはんを食べられるように、環境を配慮しましょう。優しく見守り微笑んであげることからコミュニケーションをとるようにするとよいと思います」
家族によってなつき具合が違うワケは?
「たとえば、ごはん係りの人にはなつきやすいです。一方で、お手入れをされるのが苦手なコは、お手入れ担当の人を避けがちです。家族間で愛犬のなつき方に違いがあれば、お世話の役割分担をしてみたり、分担を変えてみるといいと思います。
愛犬の様子を観察し、怖がっている・嫌がっていることを見つけて、やめてあげましょう。客観的に見ることができる他の人に、愛犬がどんなことに嫌がっているのかを教えてもらうのもよいと思います」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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