犬が好き
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劣悪な場所で暮らしていた柴犬と家族に→出会って約9カ月、たくさんの嬉しい変化が見られた
そんなフクコちゃんとの出会いのエピソードや今の暮らしについて、飼い主さんにお話を伺いました。
劣悪な場所から保護、体には痛々しい傷跡も

そんなある日、飼い主さんは劣悪な繁殖場から保護されたフクコちゃんの存在を知ったのです。
飼い主さん:
「あばら骨が浮き出ていて、毛並みも薄毛でパサパサ。体に傷もあり、厳しい環境の中で苦労して生きてきたことはすぐにわかりました。劣悪な繁殖場で、十分な食べ物も愛情も与えられずに過ごしてきたこのコを、我が家の家族として迎えたいと思いました」
そして2020年7月15日、1カ月のトライアル期間を経て、飼い主さんはフクコちゃんと正式に家族になることができたのでした。
家庭犬としてのルールを学んでいくなかで、フクコちゃんに変化が
飼い主さん:
「食卓に駆け上がって、人間の食べ物を食べてしまうことも度々ありました。でも、食べ物を十分に与え、家庭犬としてのルールを学ぶにつれて、少しずつ落ち着いてきました。今では、食卓の食べ物を盗むことはなくなりましたね」
また、これまでの犬生で人に甘えることはなかったかもしれませんが、ご家族の愛情にたくさん触れるなかで、甘える喜びも知っていったようです。
フクコちゃんの見た目にも変化が!

飼い主さん:
「保護当初は4.9kgしかなかった体重が、保護主さんの家で順調に増加して7.2kgに。最近では9kg近くまで体重が増え、毛並みもみっしりとした美しい柴犬に生まれ変わりました。周囲の方から、『きれいになったね』『かわいくなったね』と言っていただけるのがとても嬉しいです」
フクコちゃんと一緒に、ごく当たり前の毎日を楽しく過ごしたい
飼い主さん:
「我が家にとって、犬との暮らしは当たり前の日常。フクコと共に、ごく当たり前の毎日を楽しく過ごしていきたいと思います。
そして、かつてのフクコのように、厳しい環境の中で過ごしている動物たちが、少しでもたくさん救われることを願っています。保護犬もいいもんだよ。成犬でもちゃんと懐くし、しつけもできるよ——フクコとの暮らしを通して、そのことを伝えられたらいいなと思っています」
取材・文/雨宮カイ
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