愛犬が、一見寝にくそうだったり窮屈そうだったりする場所で寝ているのを見たことはありませんか? 犬は“家族全員を見渡せる場所”を好んで寝場所にするそうです。哺乳類学者の今泉忠明先生に、犬が寝る場所を選ぶときの基準を教えていただきました。
犬にとって快適な寝床.1「 安心して眠れる場所」
犬にとって安心して眠れる場所とは、家族の気配を感じられるところ。狭いところや部屋の隅であっても、家族全員が目に映ったり、家族の声や足音を聞いていられたりすると、安心できて心地よく眠りに落ちていけるのです。
犬にとって快適な寝床.2「安全で静かな場所」
“安全である”という点も、犬が寝る場所を選ぶときのポイントです。たとえば、寝ているときに足を踏まれた経験があると、足だけをソファなどの下に隠して寝ることも。「足を守りつつも飼い主さんのそばにはいたい」といった気持ちが読み取れます。
犬にとって快適な寝床.3「家族の動きにいち早く反応できる場所」
野生時代の犬は、敵に備えて小さな物音ひとつでも動き出せるよう、眠りが浅かったといわれています。その本能は飼い主さんの声にすぐに反応するために受け継がれています。たとえば「散歩」と声が聞こえたら、すぐに動き出せるような寝場所をセレクトしているでしょう。
実際に熟睡しちゃった寝場所はココ! かわいい寝顔画像をご紹介♪
ここからは、いぬのきもち投稿写真ギャラリー に投稿いただいた、愛犬たちのかわいい寝顔画像をご紹介します!
陰になる場所でぐっすり
新しいベッドでスヤスヤと眠っているのは、茶豆ちゃんです。頭だけ陰になるいい寝方を見つけたようですね♪
ドーム型のベッドから頭だけ出して熟睡中
ベッドから頭がちょっとはみ出たまま熟睡しているのは、パグのトトくんです。ドーム型のベッドに体がすっぽり。今にも静かな寝息が聞こえてきそうな、穏やかな寝顔です♡
リビングの片隅で
ミニチュアダックスフンドのルルちゃんのベッドは、リビングの隅でなおかつ外の様子も見られる場所に。ルルちゃんはここで、大好きな飼い主さんの帰りを待ってくれているのだそうですよ!
机下のお気に入りスペース
今泉先生によると、薄暗くて家族の会話が聞こえるダイニングテーブルの下は、犬にとってとても安心できる場所なのだそう。チワワのアルテくんも、飼い主さんが仕事をしている机の下で、気持ちよさそうにぐっすり眠っています。
愛犬が安心して寝られる場所には、飼い主さんのことが大好きな気持ちがあらわれるのですね。ところ構わずヘソ天で熟睡する愛犬もいますが、それはそのぶん“敵”のいない安心できる環境といえるのかもしれません。
愛犬が熟睡できるよう、寝床の環境をいま一度見直してみるのもいいかもしれません。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳類学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう! “寝る場所”でわかる犬のキモチ』
文/緒方るりこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。