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飼い主さんの後をついて回る犬の心理 分離不安?獣医師が解説
また、この行動について、犬の心理や分離不安症との違いをいぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に解説していただきました。
飼主さんの後をついて回る愛犬は約9割
愛犬が後をついて回る「かわいい」エピソード
・「トイレやお風呂までついてきて出待ちされます。お風呂から出ると脚の水分をなめてくれます(笑)」
・「お風呂を覗きに来ます」
・「夜中トイレに行っても、お風呂に行っても気づけばいます。寂しいのでしょうか?」
・「トイレの中までついてくる」
・「トイレのドアを開けると待ち伏せしていたらしく中に飛び込んできました」
・「台所に行くとおやつがもらえると思うのかついてくる」
・「朝のあいさつが終わるまでついてくる」
【獣医師解説】飼い主さんについて回る行動、大丈夫?
白山先生:
「寂しい、甘えたいと感じるときについて回ります。『遊んでほしい』『ゴハンが欲しい』と要求を伝えるためにもこのような行動をとることがあるようです。なかには不安や緊張、ストレスからついてまわることもあります。飼育されている犬ではどの年代でも見られることがありますが、特に子犬期に多いでしょう」
――後追いが分離不安症からくるものと、そうではないものの違いはありますか?
白山先生:
「常に飼い主さんのそばを離れようとしない場合や、少しでも飼い主さんの姿が見えなくなると不安になって激しく鳴いたり、破壊行動などの問題行動を起こしたりしてしまうような場合には、分離不安症の可能性があります。何か伝えたいことがあるときや、甘えたいときの後追いはあまり問題ないでしょう」
――後追い行動を取る犬が分離不安症にならないために、飼い主さんにできることはありますか?
白山先生:
「ふだんから愛犬と信頼関係をしっかりと築くことが大切です。愛犬の気持ちを汲み取りつつ、飼い主さんと離れて過ごす時間も適度にとるようにするといいでしょう。飼い主さんが相手をできない時間があるときは、心を鬼にして愛犬にかまわないようにすることも、愛犬を分離不安症にしないために必要なことです」
取材・文/小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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