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犬のしつけがうまくいくコツは、犬の心理学にあった!

丁寧にしつけているつもりでも、なかなか愛犬が言うことを聞いてくれないことはありませんか?そこで今回は、犬の学習心理についてご紹介。「なぜ、こういうことをするのかな」「どうしたらこちらの言うことを聞いてくれるかな」といったモヤモヤを解決しましょう!

犬が学習するとき、根底にある学習パターンとは?

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犬はしつけを学ぶときに、「行動をすることによって自分にとってイイコトが起きるかどうか」について考えています。何らかの行動がきっかけで嬉しいことが起きる、嫌なことがなくなるといったメリットがもたらされるのであれば、犬はその行動を「もっとしたい」と感じます。

反対に、メリットを感じることができなければ、その行動をしなくなります。こうした「学習の心理」を心得ておくと、愛犬が困った行動をする理由や、しつけの理論もより深く理解できるでしょう。それでは犬の学習パターンについて、具体例を織り交ぜながら整理してみましょう。

パターン1.「イイコトが起きたから、もっとやろう!」

これは、“ある行動をすることによって自分にイイコトが起こる”学習パターンです。たとえば、オスワリをしたらおやつをもらえた、褒められたといった経験をすると、「もっとオスワリしよう」という心理が働くようになります。

パターン2.「嫌なことが止んだから、もっとやろう!」

次は、“行動することによって嫌なことを回避できる”ケース。たとえばブラッシング嫌いの犬が、ブラッシング中に手を噛む行為などが挙げられます。噛んだときにブラッシングが中断された経験があると、「またブラッシングされたら、噛めば止む」という心理になります。

パターン3.「イイコトが起きないから、もうしない」

‟行動しても、自分にとってイイコトが起きない“と学習し、行動をしなくなるパターンもあります。たとえば、おねだり吠えをやめさせるしつけで、吠える犬に対して飼い主が構うことなく無反応でいれば、「吠えても構ってもらえない、吠えるのをやめよう」という心理になるのです。

パターン4.「嫌なことが起こったから、もうしない」

最後は、“行動することで嫌なことにつながった経験から、その行動をしたがらなくなる”心理について。たとえば「おいで」をされて寄っていったら、嫌いな爪切りをされてしまったという経験があれば、「おいで=嫌なことが起こる」と学習し、「おいで」に対して寄っていきたくなくなってしまいます。

さらにこんな学習も得意!

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犬は、“A(前触れ)のあとに、必ずBが起こる”という「前触れの学習」も得意です。たとえば「おやつを与えるときには必ずおやつ缶を開ける音を立てる」という行為を繰り返すと、缶を開ける音を聞いただけで「おやつがもらえる」と学習するのです。この学習心理を利用すれば、「手にタッチ」を覚えさせることも可能になります。

<手にタッチ>の覚え方

①おやつをいくつか両手に握り、片方の手のにおいを嗅がせます。
②犬がそこからおやつを取ろうとして手にタッチしたら、もう片方の手でおやつを与えましょう。
③これを繰り返すことで、「もっとしたい」というイイコトの心理が働き、手にタッチするようになります。

犬の“言葉にできない心”を理解する

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以上、今回は「犬の学習の心理」についてご紹介しました。単に叱ったり褒めたりするのではなく、犬が行動やしぐさに表す“言葉にできない心”を汲み取ったしつけをすることで、愛犬とより良好な関係が築いていけるはずですよ。
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『愛犬の心理学』(監修:帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科 准教授 加隈良枝先生、「Can!DO!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/なかたり
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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