犬が冬に肥満や運動不足になりやすい理由　おやつを与えすぎた日の食事の調整法

楽しいイベントが盛りだくさんの冬。人の間では、「うっかり食べ過ぎて体重が増えすぎてしまった」なんて話もよく聞きますよね。でも、その冬太りは犬も例外ではありません。犬が冬に肥満や運動不足になりやすい理由を、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

冬に肥満や運動不足になりやすい理由

ジャック・ラッセル・テリアの明日叶ちゃんと冬悟くん — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

飼い主さんによって日々の食事量などを管理されている飼い犬。なのに冬に肥満や運動不足になりやすい原因としては、こんなことが関係しているようです。

岡本先生：
「冬は年末年始休暇や寒さの影響もあって、家族が自宅にいる時間が増えます。それぞれの家族が与える量は少なくても、この時期は愛犬に与えるご褒美の量がつい過剰になってしまうことが。その結果として、体重が増加してしまうのです。
また、とくに小型犬などは、寒さから家を出ることを嫌がる犬もいるでしょう。その場合は、運動不足にならないように自宅で遊ぶ時間を増やしてあげるようにしましょう」

おやつを与えすぎた日の食事の調整法

もしおやつをあげ過ぎてしまった場合は、その日の食事でコントロールが必要です。その際、食事を調整することによる影響があることも忘れてはいけないでしょう。

岡本先生：
「オーバーしてしまったカロリーの分、その日はゴハンを減らしてください。ただ、おやつを食べ過ぎる日が多くなると栄養が偏ってしまうので、あげ過ぎないように注意することも大切です」

運動不足の解消に！室内遊びと時間の目安

寒さや飼い主さんの不調で散歩量が減っているときは、次のような遊びがおすすめです。ふだん散歩をしているときの運動量を思い返して、時間の目安も参考にしてください。

岡本先生：
「タオルを使った引張りっこや、ボールの“取ってこい遊び”は効率よく体力を使えます。おやつを隠す宝探しなどのノーズワークや知育トイを使用する遊びは、好奇心が満たされるので気分転換にも繋がるでしょう。
その犬の犬種や年齢にもよりますが、散歩と同じくらいの量、1日でトータル30分～1時間程度を目安に遊ぶといいと思います」

犬も例外ではない冬の運動不足と肥満。思い当たる節がないか、是非確認してみてくださいね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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2023/12/22 UP DATE