犬と暮らす
UP DATE
犬の睡眠時間は人より長くて細かい!? 犬の睡眠について知っておきたいこと
今回は、犬の睡眠の特徴や傾向、注意点、睡眠の質を上げるコツなどについて、獣医学博士の枝村一弥先生にお話を伺いました。
犬の睡眠時間は人よりも長い
また、多くの人は昼間に活動して夜間にまとめて眠りますが、犬は昼間も含めて1日のうちにこまめに短い睡眠をとります。とはいえ、昼間よりも夜間にまとめて眠る傾向があり、なかでも21時~翌4時は犬がよく眠る犬の“睡眠ゴールデンタイム”といわれています。
なお、留守番が習慣になっている犬の場合は、留守番中に睡眠時間が増えることが多いようです。
犬の睡眠時間は年齢や犬種によって変わる
たとえば、子犬やシニア犬は疲れやすいので、体力回復のために睡眠時間が長めです。また、大型犬は小型犬と比べて体力の消費が多いことから睡眠時間が長めとされ、ハウンド系などの人と働き行動をともにすることが多かった犬種は睡眠時間が短めの傾向に。
そのほか、ストレスは犬の睡眠を阻害する一因と考えられ、ネガティブな経験をした犬は、ポジティブ経験をした犬よりも睡眠時間が短くなり、睡眠のリズムが乱れるという研究結果も出ているようです。
犬は睡眠の質が落ちると病気にかかることがある
犬の睡眠の質が落ちて睡眠不足の状態になると、起きている時間帯も眠気が襲っていつもどおり活動ができなくなる「睡眠障害」を引き起こすことが。さらに、十分睡眠がとれていないと免疫機能が維持できず、感染症などの病気にかかりやすくなるおそれが。
そのほか、睡眠の質が悪いと脳や体が休まらず強いストレスになり、皮膚や胃腸、精神面などに影響を及ぼすケースも考えられるでしょう。
犬の睡眠の質を上げるためにできること
室内の温度や湿度を整える
静かな場所に、狭くて暗い寝床を用意する
犬用ベッドはなるべくやわらかい素材を選ぶ
参考/「いぬのきもち」2022年8月号『犬は長~く眠るから “睡眠の質”がすご~く大切です 真夏の犬の睡眠のすべて』
文/中島 萌乃
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE