犬の気持ちや行動のなかにはわからないことが多々あります。今回は雑誌『いぬのきもち』読者から寄せられた疑問や質問について獣医師の増田宏司先生に伺いました。
Q.犬は「死への恐怖」を抱く?
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A.「死」というものを理解していないので、「死に対する恐怖」も抱きません
死はその先、生き返ることがない永遠の状態ですが、その永遠の状態を犬は理解できません。目の前で起きていることに恐怖を感じることはありますが、死を理解しないので、死に対する漠然とした恐怖や迷いも感じないでしょう。
Q. 留守番をさせると遠吠えしている様子。どんな気持ちで吠えているの?
ペットカメラなどで愛犬の留守番の様子が気になる飼い主さんもいるかもしれません。
A. 「寂しい」という思いで吠えているのでしょう
犬の遠吠えにはいろいろな意味がありますが、基本的には犬の気持ちが大きく揺れ動いたときに吠えることが多いようです。この場合、留守番時に寂しさや孤独を感じ、その思いがぐっとこみあげて遠吠えしているのでしょう。
Q.夢から覚めた後、「あれは夢だったのか」と思う?
A.思わないでしょう。しばらくは夢で見たものを探すかもしれません
寝ている間、犬も夢を見ます。夢を見ていた直後に起きた場合、夢で見ていたのであろう相手を探し回ることが。つまり犬は夢を夢と思わず、現実と勘違いしているのでしょう。とはいえ、しばらく探して相手がいないとわかれば、そこで落ち着く犬がほとんどです。
Q. アジリティで失敗すると無表情に。悔しがっている?
A.犬は後悔はしないがストレスを感じるか、がっかりしているのかも
アジリティ競技で失敗すると、人にも犬にも一時的にストレスホルモンが分泌されることが海外の研究でわかっています。犬は後悔の念を抱かないので、ストレスで表情がかたくなっていたのかもしれません。落胆している飼い主さんを見て愛犬もがっかりし、無表情になっている可能性もあるでしょう。
いかがでしたか?愛犬の行動についての飼い主さんの疑問についておこたえしました。犬と人の感情の違いについて理解を深め、愛犬のことをもっと理解していきたいですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師。博士(獣医学)。東京農業大学農学部動物科学科(動物行動研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2026年6月号『犬にもある気持ちと犬にはない気持ち』
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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