愛犬にウインクされたら、キュンとしちゃいますよね!しかし、もしかしたらそのしぐさに「目の病気」が隠されているかもしれません…。今回は、「ウインク」「まばたき」「何もないのに何かを目で追う」この3つのしぐさに焦点を絞って、しぐさの理由や考えられる病気について解説します。
ウインクをする
愛犬がウィンクする理由とは?
犬がウィンクをするのは、飼い主さんが喜ぶからしている場合と、単にまぶしくて片目をつむっている場合があるそうです。この2つは放置しても特に問題がないのですが、実は病気が原因で頻繁にウインクのようなしぐさをすることもあるので、注意しましょう!
病気を疑う「ウィンク」の特徴
ウインクと併せて以下のような症状が出ているのなら、それは病気のサインかもしれません。
・常にまぶしそうな表情をしながらウインクをする
・ウインクをしながら涙を流している
・よく見ると、閉じる方の目が充血している
まぶしくないはずなのにまぶしそうにしていたら、角膜に違和感や痛みがあるおそれがあります。また、まれにですが、顔の片側が麻痺しているケースも考えられます。麻痺の場合は、麻痺している側の口からよだれが出ることがあるので、注意深く観察してみてください。
どうも表情が変だなと感じたら、動物病院で相談しましょう。
まばたきが多い
愛犬がまばたきする理由とは?
犬は、緊張やストレスを感じた時にまばたきをすることがあります。しかし、すぐにおさまるようなら、あまり心配はいりませんよ。
目の充血や頻繁にかくようならドライアイかも?
日常的によくまばたきをするようなら、ドライアイになっているおそれがあります。ドライアイは目が乾いている状態のため、目に傷がつきやすかったり雑菌が入りやすくなっているので要注意です。ドライアイの場合は、目が充血したり頻繁に目をかくようなしぐさをしたりするので、このような症状が見られたらすぐに動物病院で診察を受けましょう。
こんな目の病気にも注意して!
とある飼い主さんによると、愛犬のまばたきが多くなったので動物病院を受診したところ、外傷性の角膜炎と判明。明確な原因はわからないそうですが、散歩中に草木で目が傷ついてしまったか、シャンプーの刺激によるものではないか?との診断されたそうです。点眼薬での治療の結果、まばたきの回数は少なくなったといいます。
何もないのに何かを目で追いかけるような動きをする
すぐやめるなら問題なし!
虫やゴミが飛んでいるわけでもないのに、何かを目で追い続けたり捕まえようとしたりするとき、飼い主さんの制止ですぐやめるなら、それはクセの可能性があります。しかし、そうでない場合は注意が必要です。
すぐやめない場合は「常同障害」かも
飼い主さんが止めてもやめない、長時間行っているという場合は、「常同障害」という心の病気かもしれません。この場合、しっぽを執拗に追いかけてぐるぐる回り続ける、といった症状が出ることもあります。
常同障害が進行すると、自傷行為を行ったり攻撃的になったりなど、日常生活に支障をきたすおそれがあります。獣医師に相談するのが大切ですが、なかでも「行動療法」を行っている専門医に相談するのがおすすめです。
愛犬の可愛らしいしぐさが、実は病気の症状だったと知ったら慌ててしまいそうですよね。いざというときに正しい対処ができるよう、日々愛犬を観察して「何かおかしいな」と思ったらすぐに獣医師に相談しましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『かわいいと思っていた愛犬のしぐさ…じつは病気のことも!そのしぐさはクセ?それとも病気?』(監修:ドン・ペット・クリニック院長 重田洋一先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。