犬の困った興奮をその場でストップ!超簡単3大テクニックって?
困った興奮は、気をそらして止めよう!
吠えや飛びつき、突進といった犬の興奮グセは、周囲に迷惑をかけるだけでなく、愛犬の体にも負担がかかります。次から紹介する“愛犬の気をそらすテクニック”をマスターしておけば、そんな興奮グセをその場で止めやすくなるのでとても便利。愛犬の好きなおやつやフードを使う方法なので、簡単なのに効果バツグンです。
その1 「鼻ピタ」
手に握り込んだフードやおやつのニオイを愛犬にかがせながら、その手を動かして愛犬を移動させるテクニックです。手の中の食べ物のニオイをかがせるだけでなく、途中で少しなめさせると、より気を引くことができます。
たとえば散歩中、バイクや自転車などへ突進しそうなときに、この「鼻ピタ」で犬の気をそらせて。手の中のニオイをかがせたまま犬を道路と反対側の方向へ誘導して、突進を防ぎましょう。
その2 「フードばらまき」
ひと握りのフードを床にばらまきます。犬はばらまかれたフードを夢中になって食べるので、その間は気をそらすことができます。
ただし、汚れた地面では不向きのテクニックです。
たとえば愛犬がチャイムの音に反応して吠えたり走り回ったりするのなら、このテクニックが有効。チャイム音が鳴ったらすぐにフードをばらまいて興奮がエスカレートするのを防ぎましょう。犬の気をそらせるだけでなく、「チャイム音=フードが出てくる」と学習するので、チャイムの音に興奮しにくくなるメリットも。
その3 「ファインダイニング」
両手にフードを握り、大げさにほめながら、左右の手から1粒ずつ連続してフードを与えるテクニックです。ふだんからこのテクニックを練習しておくと、犬は「ほめ言葉 + 手からフードが出てくる → さらにフードをもらえるはず!」と覚え、ファインダイニングを始めたとたん飼い主さんに注目するように。
たとえば散歩中に、台車など愛犬が気にしがちなものが近づいてきたら、興奮が激しくなる前にこのテクニックを使ってみて。しばらくの間、犬の気を引き続けることができるので、その場で相手をやり過ごすことができますよ。
いかがでしたか? 今回紹介したテクニックは、食いしん坊な犬にはとくに有効的。愛犬の大好きなおやつを使って、興奮がエスカレートする前に、ぜひ実践してみてくださいね。
参考/初めて飼い主さんの「いぬのきもち」2017年1月号『子犬の興奮を止める秘伝しつけ5』(監修:DOGLY代表 荒井隆嘉先生)
文/h.taco