シニア犬になると頻尿になり、トイレまで間に合わなくなることも。また、おむつやマナーベルトの着用がマストなレジャー施設等もあるので、早くから慣れさせておくと後々役に立ちます。
今回は犬の「おむつしつけ」について、BASE Dog Training School代表の鬼澤穣次先生に教えていただきました。
「おむつしつけ」はこんな場面で役立つ
若いうちからおむつに慣れさせておくと、次のようなときに役立ちます。
「おむつしつけ」が役立つシーン
- シニア犬になって粗相が増えたとき
- お出かけ先での粗相やマーキングが気になるとき
- メスのヒート期間の対策として
- おむつ必須のカフェやドッグラン、レジャー施設、宿泊施設、公共交通機関等を利用するとき
まずはおむつを履かせてみよう
参考・写真/「いぬのきもち」2025年10月号『今から教えておけば、のちのち助かる!楽になる!あとから効くしつけ』
あちこち動き回りやすいコなら、飼い主さんの足の間にはさみ、立たせたまま履かせるのがおすすめ。しっぽを静かに持ち上げて先に穴に通してから、左右の腰のテープを留めるとスムーズです。
散歩のあとの足拭きを立たせたまま行うようにすると、愛犬も立った状態でお世話されることに慣れていきます。なお、市販の多くのおむつが「テープがついていない側が背中にくる」ので、向きを間違えないようにしましょう。
履かせたら好きなことをして楽しませる
参考・写真/「いぬのきもち」2025年10月号『今から教えておけば、のちのち助かる!楽になる!あとから効くしつけ』
おむつやマナーベルトをつけたら、散歩やおもちゃ遊び、ドッグランなど、愛犬が好きなことを楽しませてあげましょう。おむつにいい印象がついて慣れやすくなります。食べることが好きなコなら、おむつを履かせたままゴハンを与えても。
おむつを履かせるとジッと固まってしまうようであれば、無理に何かさせようとせず、自分から動き出すまで見守って。ただし10分以上動かないようなら、好きなおもちゃやおやつで誘ってみてください。
イラスト/田辺有美(GURIPESS) 「いぬのきもち」2025年10月号『今から教えておけば、のちのち助かる!楽になる!あとから効くしつけ』
しっぽがない、もしくはウエストのくびれがない犬は、おむつだけだと動くうちに脱げてしまいます。その場合、犬用サスペンダーを使って留めると◎ おむつに直接取り付けても、おむつカバーを履かせてからでもOKです。
オスにはマナーベルトを
イラスト/田辺有美(GURIPESS) 「いぬのきもち」2025年10月号『今から教えておけば、のちのち助かる!楽になる!あとから効くしつけ』
オスの場合は、おむつをしても陰部がはみ出すことがあります。オシッコやマーキング対策なら、マナーベルトを使うといいでしょう。おむつと同様に、飼い主さんの足の間に愛犬をはさみ、立たせたまま巻くとつけやすいですよ。
おむつに慣れさせておくと、犬連れのレジャーやシニア犬期に役立ちます。愛犬のペースに合わせて、ぜひ取り組んでみてくださいね。
お話を伺った先生/鬼澤穣次先生(BASE Dog Training School代表 アニマルファンスィアーズクラブ(AFC) 公認家庭犬しつけインストラクター 優良家庭犬普及協会 グッドシチズンテスト・メインジャッジ)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年10月号『今から教えておけば、のちのち助かる!楽になる!あとから効くしつけ』
イラスト/田辺有美(GURIPESS)
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。