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愛犬の“いいオシッコ”をつくるためのポイントと健康管理法とは

老廃物を体外に排出する役割があるオシッコ。“いいオシッコ”をつくるためには、腎臓や膀胱などの泌尿器がいい状態でいることが大切です。

今回は、“いいオシッコ”をつくるためにふだんからできることについて、獣医師の若山正之先生に伺いました。

水分をとる

水を飲む柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
水は体にとって大事な成分。体に入った水は血液に取り込まれ、全身をめぐって腎臓に送られ、オシッコになって排出されます。この循環をキープするには、水分を十分に摂取することが大事です。

また、排尿には尿路に侵入してきた雑菌を洗い流す役割もあります。体に見合った量のオシッコをするためにも、水分摂取は欠かせません。

運動して筋力をつける

散歩するミニチュア・シュナウザー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
“いいオシッコ”づくりに筋力は欠かせません。とくに足の筋肉は、血液が滞りやすい四肢の血液を、心臓に戻す役割があります。全身の血流がよくなれば、腎臓への血液量も保たれ、オシッコづくりもスムーズになります。

ふだんの散歩中にゆるい坂道を上る、走る時間を設けるなど、少し負担をかけて筋肉を育てましょう。また、体を動かすことで、排尿が促されるというメリットもあります。

オシッコを我慢させない

寝転がるポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
オシッコを我慢して膀胱内に長時間たまり続けると、細菌が繁殖したり、膀胱の防御機能を低下させたりして、細菌感染のリスクが高まります。

排尿には、膀胱や尿道にできた結石や雑菌を洗い流す役割もあります。そのため、尿意を感じたときにまとまった量のオシッコを出すことは、尿路をいい状態に保つためにとても大事です。

体を冷えから守る

フセをするトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
体が冷えると血流が悪くなることに加え、飲水量も減ってしまいます。すると腎臓に負荷がかかり、“いいオシッコ”がつくりにくい状態になってしまいます。

本格的な寒さを迎える前から寒さ対策はしておきたいもの。冷える日は腹巻きをする、あたたかい敷物を置くなどして犬の体を温め、血のめぐりをよくしましょう。

“悪いオシッコ”が出たときに考えられる病気とは

眠る小型Mix犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

オシッコの色がいつもと違う

うっすら赤い、血がぽつぽつと混じる、緑色に近いなど、いつもと違う色のオシッコが出る場合は尿路の炎症などが疑われるます。また、膀胱炎や糖尿病、尿石症、腎結石、肝臓病、前立腺疾患(オス)などの病気になっているケースも考えられるでしょう。

1回のオシッコ量が少なく、回数が多い(頻尿)

頻尿は膀胱の違和感などに伴って見られやすく、頻繁に排尿姿勢をとったり、1日に10回以上も排尿したりすることもあります。頻尿のときは膀胱炎、膀胱腫瘍、尿石症、腎臓病などの病気が考えられます。

1回に出るオシッコの量が大量(多尿)

1回分のオシッコでトイレシーツがぬれてしまうほど、大量に出るケースもある多尿。多尿のときは、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や副腎皮質機能低下症(アジソン病)、糖尿病、腎障害などの病気が考えられます。

極端に少ない・出ない

オシッコが極端に少ない、出ない場合は膀胱炎や膀胱腫瘍、尿石症、腎臓病などの病気になっていることが考えられます。腎機能の低下が原因で尿がつくられない、尿路に結石がつまって尿を出せないなどの可能性が。緊急事態のため、すぐ動物病院を受診しましょう。

ニオイがいつもと違う

オシッコのニオイがいつもよりきつい、甘いニオイがするなどの異変は、糖尿病や膀胱炎、脱水などの病気が疑われるので注意しましょう。
“いいオシッコ”をつくるためにも、日ごろから愛犬の飲水量やオシッコの回数などを把握し、泌尿器をいい状態に保てるようサポートしてあげましょう。
お話を伺った先生:若山正之先生(若山動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2025年10月号『「めぐりがいい」は健康の基本!いいオシッコの作り方』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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