犬と暮らす
UP DATE
犬も人も幸せを感じられる家づくり vol.3【いぬねこ宅の幸せスタイル】
vol.3 犬も人も幸せを感じられる家づくり
ピンクちゃん宅の間取り図
人も犬も幸せに暮らすためのこだわり
犬と暮らすことにストレスのない家へ
そう話すとおり、敦さんも登美子さんも好きなバリ旅行やサーフィンは人間だけで思いっきり楽しみ、ピンクちゃんとの暮らしを無理せず、ごく自然に楽しんでいます。ピンクちゃんもピンクちゃんで、よく吠えると言われるビーグル犬とは思えないほど穏やかで、取材陣がいる間もまったく吠えずにまったり。
「もちろん、犬と一緒に暮らすライフスタイルは大切に考えていたので、以前暮らしていたバス通りに面したマンションから一軒家に移ることに決めたのは、犬たちのためでもありました」
家中を自由に走りまわれるように
そう、この家の最大の特徴は、一見ワンフロアのように見えるオープンな居住空間!
九島家のオープンな空間づくりは、玄関から細部まで徹底しています。まず驚くのは、玄関扉をあけると仕切りやステップもなく、いきなりリビングダイニングが目の前に広がること。天井も高く開放感いっぱいです。
「イメージしたのは、アメリカの農家の納屋のようなフラットな空間でした。土足で過ごすスペースに近い家を考えていたので、玄関をやめてマットを敷くことにしました。テラスとの境のガラス戸もアコーディオン式で全開にできるので、休日はダイニングの延長のような感じでテラスでのランチを楽しんでいます。お天気のいい日はピンクもいつもテラスで昼寝していますね」
スローライフを心から楽しんで
「薪ストーブは新居に絶対に取り入れたいと考えていたものでした。もちろん現役です。これで調理もできるし、暖房としての効率もすごくよくて、朝に火を入れて置き火をしておくと、家中が一日ポカポカしているんですよ」
春夏シーズンはテラスでまったりできるし、秋はソファで、冬は薪ストーブで暖まった部屋でぬくぬくできる九島家のリビングは一年中ほんとうに居心地がよさそうです。
自分たちでできることは自分たちで
「建築を依頼した設計事務所がセルフビルドを推奨していたんです。実はこのダイニングテーブルも、板をつなぎ合わせてつくったものだし、テラス前のテラコッタタイルも自分たちで張ったもの。もとのタイルも少しずつ高さが違ったりするのでなかなかまっすぐに張れなくて、タイル自体も重いし大変でしたけどね。壁も部分的に自分たちで塗ったんですよ」
床は全部テラコッタタイルにするアイデアもあったそうですが、ピンクちゃんたちが歩きまわりやすい床、暖房の効率などの条件も踏まえて、大半は無垢の床材にしたそうです。
(2)サーフボードはすぐに取り出せるオープン収納に。インテリアのアクセントにもなっています
(3)テラス手前のテラコッタタイル張りも自分たちで
(4)カラフルなキッチンのタイルも自分たちで張ったもの
(5)キッチントップに映える鮮やかな鎌倉野菜
(6)登美子さんの料理に欠かせないスパイスと器が美しく並ぶキッチンラック
(7)(8)窓や照明のステンドグラスが、木目中心のインテリアの差し色に
九島家の居心地のよさは、犬も含むファミリーの理想のライフスタイルをじっくりと考えて相談したからこそ実現したものに違いありません。
「家が居心地いいから、稲村ケ崎に引っ越してきてから旅行に出ることが減ったかもしれません。近くに大好きな海もあるし、遠出するより近くの山や海で過ごしたり家でゆっくり過ごすのが落ち着きますね」
しばらくこの空間で過ごしただけで、そう話すおふたりの言葉に納得。きっとピンクちゃんも同じ思いに違いありません!
UP DATE