「うれしょん」とは、嬉しくて興奮したときにオシッコをもらしてしまう行為のこと。トイレトレーニングがうまくいっていなくて、トイレ以外の場所でそそうしてしまうのとは違って、その理由は「うれしい興奮」にあります。
一般にふだんから興奮しやすい犬はうれしょんをしやすいといえます。よくありがちなのが、飼い主さんが帰宅したときや来客があったときなどです。人好きな犬ほど、うれしょんをする傾向はあるでしょう。
また、子犬も、好奇心が旺盛で、さまざまなことに興奮しやすかったりするので、うれしょんをしがちです。膀胱の括約筋がまだ成長過程で、オシッコをがまんできないことも一因といわれており、成犬になるとおさまることも多いようです。
興奮させない習慣づけを
うれしょんを防ぐためには、興奮しやすい犬に対して興奮させない工夫をする必要があります。たとえば、下の写真のように、留守番前後に愛犬の名前を呼んだり、「行ってくるよ」「ただいまー」などおおげさな挨拶をして犬を興奮させるようなことは控えましょう。
飼い主さんの帰宅などに気づいて愛犬が興奮しても対応しないこと。また、出かけるときも愛犬におもちゃを与えるなどして、遊びに夢中になっているすきに出かけ、飼い主さんが家を出ていくことに意識が向かないようにしましょう。
来客があるときも、愛犬はクレート内に待機させましょう。落ち着いたら対面させてもいいですが、最初はリードをつけてコントロールしやすい状態にして、来客とは距離をおいて会わせましょう。愛犬が落ち着いていれば、徐々に来客との距離を縮めていってもよいでしょう。
こうしたことを繰り返していくと、愛犬は「落ち着いていると、好きな人に会える、いいことがある」と覚えていきます。また、愛犬をクレートに入れると、愛犬は落ち着きやすくなります。もしくは犬が落ち着いていたら、リードをつけて来客と対面させてもOKです。
もし、うれションをしたら?
もし、愛犬がうれしょんをしてしまったとき、飼い主さんは慌てず、騒がず、なにごともなかったかのように掃除や後始末をしましょう。「オシッコしてダメでしょ」と叱ったり、「床が汚れちゃった」と騒いだりすると、愛犬はそれを「飼い主さんが相手をしてくれている」と勘違いしてしまいます。
愛犬が「うれしょんをしても、なにもよいことが起こらない」と学習させるためには、うれしょんに対して飼い主さんが見て見ぬふりを貫くことが大切です。
いかがでしたか? 興奮してうれしょんをしがちな犬に対しては、「興奮していると、いいことが起きない」「落ち着いていると、いいことが起こる」ということを繰り返し体験させていくことが大切です。
参考/「いぬのきもち」2018年3月号『トイレのお悩みまるごと解決! しつけ編』(監修:井原 亮先生 SKYWAN! DOG SCHOOL代表)
文/犬神マツコ