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<PR>【愛犬のための寄生虫対策!第6回】獣医師推奨!秋も健康診断を受けよう!
その理由を、愛知県犬山市にある犬山動物総合医療センターの獣医師で、獣医学博士の太田理造先生に伺いました。油断しがちな秋冬の寄生虫対策についても、この機会に改めて見直しましょう。
Q1. 春に健診を受けたのに、秋にもう一度受ける必要があるのはなぜですか?
A. 健診は1回で安心せず、年に2〜3回受けてほしいからです。
症状が出てからの検査ではなく、健康なときから定期的に検査を行うことが、病気の早期発見・早期治療につながります。実際、当院で定期健診を積極的にすすめるようになってから、病気を発見する頻度は確実に上がりました。
また当院では、年2回の健康診断キャンペーンというものを実施しています。春(3〜6月)はフィラリア検査を兼ねた血液検査を、秋(9月〜11月)はレントゲンや超音波などの画像診断を組み合わせた全身チェックをおすすめしています。検査を春と秋に分けて行うことで、愛犬の体への負担を減らし、より丁寧な健康管理をサポートしています。
Q2. 健診を習慣化するために、心がけるとよいことはありますか?
A. 「バースデー健診」や「記念日健診」のように、「年に1回行く日」を決めておくのがおすすめです。
10月13日:獣医さんの日(正式名称:ペットの健康診断の日)
11月1日:いぬの日
11月22日:わんにゃんデー
こうした日をきっかけに「ちょっと動物病院へ行ってみよう」と考えてみてはいかがでしょうか。さらに動物病院によっては、通院のハードルを下げるための工夫として、「会員制度」や「健診強化月間」など、予防や健診を計画的に受けやすくする仕組みを設けているところもあります。当院でも、予防や健診をまとめて申し込める会員制度があり、無理なく通院を続けられる環境づくりを進めています。
Q3. 健診以外に、この時期に気をつけることはありますか?
A.健診とあわせて、秋以降の寄生虫対策も必ず続けてください。
近年温暖化の影響により蚊の活動時期は確実に長くなっているため、蚊が媒介するフィラリア症のリスクも長期化しています。秋冬も決して対策をやめないでください。
また、犬は散歩で外に出るため、ノミやマダニに接触する機会がとても多いことも要注意。例え室内にいたとしても、草むらや公園に潜むマダニが飼い主さんの衣服などに付着し、家の中に持ち込まれることもあります。
ノミは強いかゆみや皮膚炎を引き起こし、マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など命に関わる感染症を媒介する恐れもあります。ノミやマダニは「年中無休」。寄生虫対策は「春から夏だけ」ではなく、1年を通じて続けましょう。健診のタイミングで、ぜひ寄生虫対策もあわせて見直してください。
Q4. 愛犬の健康維持のために、飼い主ができることは何でしょうか?
A.元気なうちにこそ、健診を受けて安心を!
秋は「もう一度通院」のベストシーズンです。愛犬がこれからも元気で長生きしてくれるように、ぜひこの時期に動物病院へ足を運んでください。そして寄生虫対策のご相談もご一緒に。愛犬の健康を守るために、どうか忘れないでください。
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