犬にはそれぞれ性格があり、何事にも動じない子もいれば怖がりの子もいます。今回は、犬が怖がりやすいものとその対策をご紹介します。
犬が怖がっている時の様子とは
犬は怖がってストレスを感じると、震える/尻尾を下げる/逃げる/動かない/不安そうに鳴く/吠えるといった行動や、嘔吐や下痢などの消化器症状がみられることがあります。
犬が怖がりやすいもの①:雷や花火の音
犬は人間の4倍の聴力を持ち、重低音を怖がる動物で、重低音で鳴り響く雷や花火の爆音に恐怖や不安を感じやすいといわれていて、雷が「ゴロゴロ」と鳴り始めたり、花火が「パーン!」と弾ける音がしたときに、パニックを起こして暴れて逃げようする犬や、暗いところに隠れようとする犬がいます。
雷や花火への対策
花火や雷などの音に対しては、窓を閉めて音楽をかけるなど、嫌な音が聞こえないように防音対策を行って、犬が安心するなら寄り添い、独りの方が落ち着くなら見守ってあげてください。
犬は、狭くて薄暗い場所に安心する習性があるので、避難場所を作ってあげるのもよいでしょう。
怖がっている犬を刺激すると逃げたり事故に遭う可能性もあるので、大声などを出さずに犬を落ち着かせることを考えてあげることが大切です。
犬が怖がりやすいもの②:掃除機やドライヤー
人には聴きとれない可聴域を持つ動物である犬は、掃除機やドライヤーの音を不快に感じるといわれています。特に、掃除機は音だけでなく、予測不能な動きをするため怖がる犬が多いです。
掃除機やドライヤーへの対策
最初は掃除機やドライヤーのスイッチを入れずに視界に入るように置いておく、次は動かさずに『弱モード』で音だけ聴かせる、離れたところで使ってみるなど徐々に慣れさせていきましょう。
どうしても犬が怖がる場合は無理をせず、慣れるまで犬のいない部屋で使用することも犬に余計なストレスをかけない方法です。
犬が怖がりやすいもの③:動物病院
動物病院は、診察や検査、ワクチン接種などの記憶から苦手意識を持ってしまうと、犬が怖がる場所になります。
動物病院での対策
動物病院に行く際はとっておきのおやつを用意して、待合室や診察後に与えるなど、犬によい印象を与えるようにします。獣医師や看護師さんにおやつを渡して与えてもらうのもよいでしょう。
怖がっている犬に対しては、刺激しないようになるべく落ち着いた態度で接しましょう。吠えてしまうようであれば、受付の人に相談し外で待たせてもらうこともいいでしょう。また、こういった状況では些細なきっかけで逃走するなどのリスクもあります。リードをしっかりと持つなどの対応も必要です。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください