犬と暮らす
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犬が寒くなっても水をよく飲む……実はある病気の現れかも
血糖値が高くなる病気。初秋に見つかることが多い
インスリンが分泌されなくなる原因は、食生活と生まれつきの体質などにあります。人とともに暮らす犬にとって、現代は「飽食の時代」。獲物を捕獲できるチャンスが稀だった野生時代と比べ、毎日食事が与えられるため、糖分の代謝を促すインスリンを分泌する機会も増えます。犬によってはその限界を超えてしまい、インスリンが分泌されなくなるケースが出てきたのです。
糖尿病の代表的な症状のひとつが「多飲多尿」です。夏は、犬もふだんより水を多く飲みますが、秋になっても同じような状態が続いて糖尿病に気づくことも多いです。
食べているのにやせてきたり、突然、意識を失うことも
糖尿病のおもな症状
・食べているのにやせてくる
・嘔吐、下痢
・昏睡
インスリンを毎日注射し、血糖値を一定に保つ
犬によって血糖値の変化の仕方はさまざまなので、その犬の症状に合った型のインスリンが処方されます。例えば、「食後の血糖値が急激に上がる犬には投与後短時間で効くインスリンを投与する」といった具合です。決められた時間に、決められた量の食事とインスリンを与えることで血糖値を一定に保っていきます。
いかがでしたか。万一、愛犬が糖尿病になったら、毎日の食事やインスリンを決められた時間に確実に与えることが大切です。飼い主さんの生活サイクルに合った、無理なく持続できる時間を獣医さんと相談しながら設定しましょう。
参考/「いぬのきもち」2019年11月号『犬の現代病ファイル 糖尿病』(監修:長谷川 承先生 アルマ動物病院院長)
イラスト/フジマツミキ
文/犬神マツコ
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