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犬が寒くなっても水をよく飲む……実はある病気の現れかも

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糖尿病は、白内障や網膜症、腎症などの合併症が怖いといわれますが、早期に発見して、血糖を一定にコントロールする治療を行うことで、合併症の発症を防ぐことができます。犬が糖尿病になる原因や治療法などを解説します。

血糖値が高くなる病気。初秋に見つかることが多い

膵臓でつくられるインスリンというホルモンは、食べ物に含まれる糖分を栄養に変え体内に運ぶ働きをします。このインスリンがうまく機能しなくなり、血糖値が高くなってしまうのが糖尿病です。

インスリンが分泌されなくなる原因は、食生活と生まれつきの体質などにあります。人とともに暮らす犬にとって、現代は「飽食の時代」。獲物を捕獲できるチャンスが稀だった野生時代と比べ、毎日食事が与えられるため、糖分の代謝を促すインスリンを分泌する機会も増えます。犬によってはその限界を超えてしまい、インスリンが分泌されなくなるケースが出てきたのです。

糖尿病の代表的な症状のひとつが「多飲多尿」です。夏は、犬もふだんより水を多く飲みますが、秋になっても同じような状態が続いて糖尿病に気づくことも多いです。

食べているのにやせてきたり、突然、意識を失うことも

糖尿病になった犬が多飲多尿になるのは、血液中の糖分が多くなりすぎる、いわゆる高血糖状態を改善するために、体が糖分を多量の水分とともに尿として排出しようとするからです。また、食事を充分にとっているのにやせてくるのも糖尿病の特徴です。体に必要な糖分が排出されてしまい、その代りの栄養として体は脂肪を使うからです。しかし、このような状態が続くと血液が酸性に傾き、嘔吐や下痢が起こったり、「糖尿病性ケトアシドーシス」という昏睡状態に陥り、死亡するケースもあります。また、高血糖状態が続くと、白内障や網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こす危険もあります。

糖尿病のおもな症状

・多飲多尿
・食べているのにやせてくる
・嘔吐、下痢
・昏睡

インスリンを毎日注射し、血糖値を一定に保つ

糖尿病になった犬は、生涯インスリンの投与が必要です。まずは、その犬に適正なカロリー量を算出し、食事は1日に朝と晩の2回、できれば毎日同じ時間に与えます。このように食事管理をしっかりした上で、食後にインスリンを投与します。動物病院で処方されたインスリンを飼い主さん自身が愛犬に注射します。注射のしかたは獣医師の指導のもとマスターします。

犬によって血糖値の変化の仕方はさまざまなので、その犬の症状に合った型のインスリンが処方されます。例えば、「食後の血糖値が急激に上がる犬には投与後短時間で効くインスリンを投与する」といった具合です。決められた時間に、決められた量の食事とインスリンを与えることで血糖値を一定に保っていきます。

いかがでしたか。万一、愛犬が糖尿病になったら、毎日の食事やインスリンを決められた時間に確実に与えることが大切です。飼い主さんの生活サイクルに合った、無理なく持続できる時間を獣医さんと相談しながら設定しましょう。

参考/「いぬのきもち」2019年11月号『犬の現代病ファイル 糖尿病』(監修:長谷川 承先生 アルマ動物病院院長)
イラスト/フジマツミキ
文/犬神マツコ

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