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ドッグランでの仕事風景【穴澤賢の犬のはなし】

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先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

今年もドッグランを草刈りする季節がやってきた。というか、もう2、3回やっている。そんなのちょっと草むしりすればいいだけじゃない? と思うかもしれないが、そんなに甘いものではない。山の家に生えているクマザサは地中で根が繋がっており、ちょっとくらい抜いてもすぐに復活してニョキニョキ生えてくる。

クマザサの根こそぎ退治

これを放置すれば、どんどん侵食してきてクマザサだらけになる。だから草刈り機を土まで入れて根ごと刈り取とらないといけない。何度もそれを繰り返していると、クマザサが諦めて生えてこなくなる。最初にドッグランを作ったときにそのことを学んだので、拡張したところを現在やっている段階だ。

最初に作ったのが手前で、向こう側が拡張した部分だ。見事にくっきり分かれている。ここで手を抜くと、どんどんこっちに攻めてくる。さらに、いつの間にかあちこちにタンポポが生えてくるので、それも刈る。いずれにしても、草むしりでどうにかなるレベルではない。

だから仕方なく草刈り機を使うのだが、この前はやり始めた途端に空が暗くなり、どしゃ降りの中、草刈りをする羽目に。通り雨だからすぐに晴れるだろうと思ったが、ずっと降り続いてずぶ濡れになりながら。

さらに雑草の中には茎がトゲだらけのものもある。それを放置すると肉球に刺さって彼らが痛い思いをする可能性があるから、そういうやつらは刈った後に1つひとつ拾ってドッグランの外に放り出す。

重労働は続く

草刈りが終わった後、地元の林業の人から「伐採でウッドチップが出たからもらってくれない?」と電話があったので、「ありがとうございます!道路の脇に積んでおいてください」と返事しておいた。次に山の家に行ってみると、ありがたいことに予想より多かった。これをドッグランに自力で運ばないといけない。

ソリで引くなど色々試行錯誤したが、大きめのバッグに詰めて、両肩に担いで運ぶのが一番早かった。草刈り機を使うときは大福には室内に避難してもらうが、ウッドチップを運ぶのは危なくないから適当に遊べと外に出す。

するとボールをくわえて投げろと持ってきたりするが、「今は付き合っている暇はないんだよ」と言うと、次第につまらなそうな顔になる。彼らは常に一緒に遊ぶか、遊んでいるところを見ていて欲しいのだ。悪いがウッドチップを運ばないと。

何やってんだろ、という視線を感じながらひらすらウッドチップを担いでドッグランへ運ぶ。ちょっと色が濃いところが新たにウッドチップを撒いたところ。10往復くらいして、疲れ果てた。

しかし、それだけやってもまだウッドチップの山は半分くらい残っている。先が長すぎる。しかし、やらなければ減ることはない。次に着たときに、またやるか。

全身汗だくになったから、シャワーを浴びてリビングに行くと、大福がソファーでのんびり昼寝していた。

プライベートドッグランを持っているなんてぜいたくなやつらだと思うが、彼らはそのありがたみを全然分かっていない。ま、別にいいけど。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
ツイッター
インスタグラム

大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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