犬が好き
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生後4カ月頃に保護され、4才まで施設で過ごしていた犬と家族に 「澄まし顔」→「優しい顔」の変化に喜びを実感
保護犬と実際に触れ合い、これまでに抱いていた保護犬のイメージが変わったという人も。

Instagramユーザーの@tkr.914さんもそのひとり。保護犬のことを知って「次に家族に迎えるなら保護犬を」と思うようになり、保護犬の譲渡センターからタクローくん(♂/取材当時5才)を迎えることになったといいます。
2022年の1月で、タクローくんと家族になって約4カ月が経過しました。現在、タクローくんとどのように暮らしているのか——飼い主さんにお話を伺いました。
保護犬の譲渡センターに通うなかで、タクローくんに一目惚れ

タクローくんと出会う前にも、犬と暮らしていた飼い主さんご家族。先住犬が亡くなってつらい別れを経験し、もう犬は飼わないつもりでいましたが、「やっぱり犬が好き」という思いは、抑えきれなかったといいます。
犬と触れ合える場所を探したところ、ある保護犬団体が運営する保護犬の譲渡センターで、保護犬たちと触れ合えることを知りました。

飼い主さん:
「先住犬はペットショップからお迎えしたコでした。当時は保護犬についてあまり知らず、『保護犬=野犬』のイメージがありました。『怖い感じなのかな?』と思いながらも、実際に譲渡センターに足を運んでみることにしたんです。
保護犬たちと触れ合ってみると、どのコもとても可愛くて。人見知りするコもいれば人なつっこいコもいたりと、保護犬にもいろんなコがいることを知りました」

保護犬と触れ合ったことで、「犬と暮らしたい」という気持ちが再び強くなった飼い主さん。「お迎えするなら保護犬を」と思うようになり、何度か譲渡センターに足を運ぶも、どのコを家族に迎えるか悩んでいたそう。
そんなときに、保護犬の譲渡センターのInstagramを見ていると、「このコに一度会ってみたい」と思うコに出会ったといいます。そのコがタクローくんでした。

実際にタクローくんと会ってみたときのことを、飼い主さんはこのように話します。
飼い主さん:
「ほかの犬たちが犬舎の奥で丸まっているなかで、タクローは犬舎の入口の柵に体を寄せて、なでてほしそうにしていたのがとても可愛くて。もう一目惚れでした。
亡くなった先住犬は小型犬だったので、お迎えするコも体重が10kgくらいまでのコを希望していましたが、当時4才のタクローは17kgも」
飼い主さん:
「それでもやっぱりタクローのことが気になり、センターの人からタクローの性格などを聞き、お散歩体験もさせてもらい、その日のうちに『タクローと家族になりたい』と譲渡希望の申込みをしました」
最初は緊張気味だったけれど、徐々に家での生活に慣れてくれた

その後、正式譲渡が決まり、2021年9月にタクローくんを家族に迎えることに。お迎えして最初の数週間はケージに引きこもりがちだったタクローくんですが、徐々に家での生活にも慣れ、リビングで過ごす時間も増えていきました。
今では“リビングの主”となり、日当たりが一番いい場所を陣取って、まったり寝ていることが多いのだとか。
おやつが大好きで食いしん坊! 甘えん坊な一面も見せ始める
一緒に暮らしてわかったタクローくんの性格は、とにかくおやつが大好きで食いしん坊だということ。初めは人見知りをするけれど、おやつをもらえるとわかるとすぐに寄ってくるのだそうです。
また、タクローくんは甘えん坊で、なでられるのも大好きなのだとか。控えめな性格なのであまり「かまってアピール」はしてこないものの、なでてほしいときなどにはご家族の近くに寄ってきて、背中を向けて座り静かにアピールしてくるそうです。

飼い主さんはタクローくんの魅力について、「クールな見た目だけれど、じつは大の甘えん坊なところ」だと話していました。
タクローくんの変化が家族の喜びに
タクローくんと家族になって、約4カ月が経過します。家に迎えたばかりの頃のタクローくんは、すんと澄まし顔をしていることが多かったそう。
それが今では、なでてもらって嬉しそうな顔をしたり、かまってもらえなくて拗ねたような顔をしたりと、少しずついろんな表情を見せてくれるようになりました。
飼い主さん:
「お散歩中に通りすがりの人から、『お利口さんな顔、賢そうな顔をしているね』などと声をかけてもらうことは何度かあったのですが、ある日の散歩中に、『優しそうな顔をしているね』と声をかけてもらったことがあったんです。
ちょうどタクローがいろんな表情を見せてくれた時期だったので、家族以外の人が見ても『タクローの表情が優しい』と感じてもらえたときは、本当に嬉しかったですね」
表情以外にも、できなかったオスワリや呼び戻しができるようになったり、できることがどんどん増えているタクローくん。タクローくんが見せるいろんな変化を見るたびに、ご家族は嬉しい気持ちでいっぱいになるそうです。
最後に、飼い主さんはタクローくんへの思いをこのように話してくれました。
飼い主さん:
「タクローに我が家に来てよかったと思ってもらえるように、これからも毎日楽しく過ごしていきたいです。タクローはお出かけが好きなので、いろんな場所に連れて行き、みんなで楽しい思い出を増やしたいです」
写真提供・取材協力/Instagram(@tkr.914さん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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