素敵なご縁に恵まれて、愛犬と出会うことができた飼い主さんもいます。今回紹介するのは、Instagramユーザー
@haru.harunrunさんの愛犬・はるちゃん(♀/取材当時2才)。はるちゃんは保護犬でした。
家族に迎えて1カ月が経過した頃のはるちゃん
@haru.harunrun
飼い主さんは、たくさんの人たちにつないでもらったはるちゃんの命、そしてご縁に感謝しているといいます。
茨城県のとある民家の軒下で生まれた
2019年の春、茨城県のとある民家の軒下で野犬が出産し、はるちゃんたち姉弟犬が生まれました。のちに保護され、保護主さんの家で新しい家族を待っていたそうです。
ちょうどその頃、飼い主さんは「再び犬と暮らしたい」と考えていました。飼い主さんは生まれたときから犬と暮らしており、これまで3頭の犬たちとかけがえのない時間を過ごしてきたそうです。
飼い主さんご夫婦にはお子さんが3人おり、一番下の子が幼稚園に通ったことを機に、「犬を家族に迎えたい」という気持ちが、日に日に強くなっていったといいます。
図書館で犬のしつけやマナーについての本を借りて知識を深めたりと、少しずつ犬を迎える準備を進めていったのでした。
家にやってくる前のはるちゃん
@haru.harunrun
「家族に迎えるなら保護犬を」と考えていた飼い主さんは、毎日のように里親募集サイトを見ていたそうです。そして気になるコを見つけて、保護主さんに連絡をとってみることに。
飼い主さん:
「『可愛いな』と思う気になるコがいて連絡をとってみたのですが、我が家と距離があって会いに行くのが難しくて。すると保護主さんが、『そのコの姉弟犬が東京にいますよ!』と教えてくれて、ご縁をつないでくれたんです」
トライアル開始前のはるちゃん
@haru.harunrun
飼い主さん:
「はるとのお見合いは、写真を見ていない状態でお約束をしました。その後、保護主さんのブログで写真を見たら、可愛くて可愛くて。お見合いの日が待ち遠しかったことを、今でも覚えています」
お見合い後にトライアルに進み、飼い主さんご家族ははるちゃんを正式に家族に迎えることを決めたのでした。
はるちゃんは、ご家族のことがすぐに大好きに
「はる」という名前は、お見合いをしてからトライアルまでの間に考えたそう。はるちゃんは4月生まれで、3人の子どもたちも全員春生まれ。家族全員が大好きな季節の「春」が由来だそうです。
@haru.harunrun
はるちゃんについて「家族のことが大好きで、とても優しいコ」と話す飼い主さん。家族が帰宅したときのはるちゃんの笑顔がとても可愛く、家族一同メロメロなのだそう。感情が顔に出やすく、喜怒哀楽をたくさん表現してくれるコだといいます。
そんなはるちゃんには、慎重な面があるのだそう。家に迎えた頃のお散歩では大通りをなかなか渡ることができなかったそうですが、1年かけて渡れるように。はるちゃんなりのペースで、少しずつ苦手を克服している姿を見て、日々成長を感じているそうです。
飼い主さん:
「苦手だった爪切りも、お散歩前のテンションが高いときなら、すごく嫌がりますが切らせてくれるようになりました。まだ苦手なことは多いですが、それを試行錯誤して一緒に乗り越える楽しさを、はるは教えてくれました」
はるちゃんは家族の中心に
はるちゃん、猫のなつちゃんとあきちゃん。4匹の同居猫たちとは、友達のような関係性なのだそう。
@haru.harunrun
はるちゃんと家族になって2年が経過しますが、はるちゃんはご家族に毎日笑いと癒しを届けてくれているそうです。
たとえば、誰にもかまってもらえないときは、リビングの中央であからさまに大きいため息をつき存在をアピールしてきたり、同居猫たちにちょっかいを出しては猫パンチをされて、懲りずにまたちょっかいを出していたり——そんな微笑ましい光景が見られるようになりました。
また、飼い主さんはお子さんたちとのやりとりの中で、「はるは家族の中心だ」と思うことがあるといいます。
飼い主さん:
「子どもたちに『今度○○行こっか?』と声をかけると、まず最初に『はるは行けるの?』と確認してくるんです。子どもたちにとって、はると一緒に出かけることが当たり前になっています。はるは私たち家族の一員として、とても大切な存在になっているんだと日々感じています」
はるちゃんと出会い、家族になれたことに喜びを感じていると話す飼い主さん。最後に、はるちゃんや一緒に暮らす愛猫たちへの思いを、このように話していました。
飼い主さん:
「1日1日を大切に、みんなには長生きしてほしいです。はるがはるらしく、猫たちが猫らしく、毎日を心地よく過ごせるように環境を整えてあげたいですし、ちょっとした変化に気づける飼い主でありたいです」
写真提供・取材協力/Instagram(
@haru.harunrunさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ