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ボランティア活動を通じて出会った野犬の子犬 家族になって1年が経過、嬉しい成長をたくさん見せていた

犬を家族に迎え入れるきっかけは、人によってさまざまでしょう。
笑顔が可愛い嵐丸くん
@suzuranmaruu__
今回紹介するのは、Instagramユーザー@suzuranmaruu__さんの愛犬・嵐丸くん(♂/取材当時1才)。保護犬だった嵐丸くんと出会ったとき、飼い主さんは「このコを家族に迎えたい」と強く思ったといいます。

いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、嵐丸くんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2021年9月/2022年3月に取材)お話を聞きました。

ボランティア活動を通じて、嵐丸くんと出会った

見つめる嵐丸くん
@suzuranmaruu__
新型コロナウイルス感染症の影響で、通っている大学の授業がオンラインになったり、サークル活動ができなくなったという飼い主さん。時間に余裕ができて、「自分になにかできることはないか」とずっと考えていたのだそう。

そんなときに、ある保護犬団体が駅で募金活動をしている光景を目にしたといいます。
くつろぐ嵐丸くん
@suzuranmaruu__
飼い主さん:
「当時、その団体はお世話ボランティアを募集していたので、後日思い切って連絡をとってみたんです。そして、2020年12月からボランティア活動に加わり、そこで嵐丸と初めて出会いました
2020年11月、野犬だった生後約3カ月の嵐丸くんは、香川県の山できょうだい犬とともに保護されたのだとか。その後、飼い主さんが通っていた東京の保護犬団体が嵐丸くんたちを引き取り、新しい家族を探していたようです。
お散歩を楽しむ嵐丸くん
@suzuranmaruu__
出会った頃の嵐丸くんは、飼い主さんが犬舎をのぞくと、いつも一番遠い隅っこに隠れるようにしながらおびえていたのだそう。

しかし、飼い主さんが犬舎の掃除やシャンプー、オムツ替えなどのお世話をしていくうちに、嵐丸くんに変化が見られることに。
飼い主さん:
「嵐丸は私に徐々に心を許してくれて、近寄ってきてくれるようになったんです。『犬を家族に迎え入れたい』と思っていたときに嵐丸と出会ったので、その気持ちがより一層強くなりました
お散歩を楽しむ嵐丸くん
@suzuranmaruu__
飼い主さん:
「元野犬ということもあり、最後まで家族以外の人にはなつかない可能性が高いことや、身体能力が高いので生活するうえで注意が必要なことなど、スタッフの方が丁寧に説明してくれて。何度も家族会議を重ね、嵐丸と家族になることを決めたんです」
こうして飼い主さんご家族は、生後約半年の嵐丸くんを家族に迎え、初めての犬との生活をスタートさせました。

嵐丸くんは人にはまだ慣れていないけれど、犬たちとのコミュニケーションは上手

ドッグランデビューをした嵐丸くん
1才になっても幼くて可愛らしい顔や、片方だけ立っている耳、フサフサで立派なしっぽがチャームポイント。
@suzuranmaruu__
とても優しい性格だという嵐丸くん。家族に迎える前から「イタズラなどがスゴいのでは?」と飼い主さんは身構えていたそうですが、嵐丸くんの場合はペットシーツをぐちゃぐちゃにする程度で、そのほかの問題行動はまったくなかったのだとか。
おもちゃで遊ぶ嵐丸くん
@suzuranmaruu__
また、人にはまだ慣れていないけれど、犬たちとのコミュニケーションはとても上手なのだそう。

自分より小さい犬を相手にするときは手加減をしていたり、自分より大きくて強い犬にはうまいタイミングで降参したりと、いつもみんなと上手に遊んでいるようです。

嵐丸くんに少しずつ変化が!

熟睡する嵐丸くん
舌しまい忘れ(笑)
@suzuranmaruu__
嵐丸くんの成長を日々見守っているご家族。迎えたばかりの頃の嵐丸くんは、人が起きている間はクレートの中に入ったままで、夜中や早朝にお部屋探検をしていたといいます。

ですが、飼い主さんの家での生活に少しずつ慣れていった今では、人がいるところでもおなかを出して白目をむいて寝ているのだとか。
洋服を着る嵐丸くん
@suzuranmaruu__
飼い主さんはこうした嵐丸くんの変化を見て、「家族との距離がどんどん縮まり、家や家族が『安心できる場所』だと認識してくれたみたいで嬉しい」と話していました。

嵐丸くんと一緒に、さまざまなことを経験していきたい

お出かけを楽しむ嵐丸くん
保護団体の施設にいた頃はお散歩嫌いで、ずっと寝ているインドア派のイメージがあったという嵐丸くん。家族になってからは、お散歩が大好きなワンコに!
@suzuranmaruu__
嵐丸くんを家族に迎えてから、嵐丸くん中心の生活に変わったと話す飼い主さん。

たとえば、ドッグラン付きのマンションに引っ越したり、犬情報をよくチェックしたり、自分の服よりも嵐丸くんのおもちゃやフードを購入したり。嵐丸くんに「この家に来てよかった」と思ってもらえるように、嵐丸くんのことを一番に考えるようになったそうです。
嵐丸くんとのこれからについて聞くと、飼い主さんは「嵐丸と一緒にいろんなことを経験したり、新しいことに挑戦していきたいです。そしてまだ1才ですが、嵐丸と少しでも長く一緒にいることができるように、健康に気をつけながら過ごしていきたいですね」と、思いを話していました。

【嵐丸くんのその後に迫る】前回の取材後、どのような日常を送っているのかを聞いた!

芝生でゴロゴロする嵐丸くん
@suzuranmaruu__
2022年2月21日で、嵐丸くんを家族に迎えて1年が経過しました。飼い主さんに改めてお話を伺うと、嵐丸くんとの暮らしに変化があったといいます。
——前回の取材以降、嵐丸くんに何か変化などはありましたか?
飼い主さん:
「嵐丸の表情がとても豊かになってきました。一緒に暮らしていると、表情を見れば嵐丸の気持ちがわかるようになり、以前よりもコミュニケーションがとれているように感じます。よく観察すると、その時々で表情がまったく違うので見ていておもしろいですね」

家族が増えていた!

仲良しな嵐丸くんと鈴蘭ちゃん
(写真左から)鈴蘭ちゃん、嵐丸くん
@suzuranmaruu__
——今年の1月に、同じ保護犬シェルターにいた鈴蘭ちゃんも家族に迎えたそうですね。
飼い主さん:
「嵐丸と鈴蘭は血はつながっていませんが、生後3カ月くらいのときに一緒にいたところを保護されたので、幼馴染のような関係です。賢くてしっかりしており、周りに気を遣える優しい鈴蘭は、保護犬シェルターでもリーダー的存在でした。

保護犬シェルターに1年以上在籍して新しい家族を待っていたのですが、ご縁があって我が家に迎え入れることになったんです」
まったりする嵐丸くんと鈴蘭ちゃん
嵐丸くんよりも人慣れをしている鈴蘭ちゃん。ただ、自分から人のほうへ寄っていくことは平気だけれど、人のほうから寄って来られるのはまだ怖いのか、少し苦手としているそう。飼い主さんは「徐々に距離を縮めていけたらいいな」と、鈴蘭ちゃんと関係を築いているようです。
@suzuranmaruu__
——一緒に暮らすようになって、2頭はどんな姿を見せてくれていますか?
飼い主さん:
「ドッグランへ行っても、ふたりで遊んでいることが多いくらい仲良しです。どちらかがほかのお友だちと遊んでいると邪魔をして、最後にはふたりで遊んでいます(笑)

また、鈴蘭のほうが嵐丸よりも人に慣れているので、嵐丸は鈴蘭の後ろについてニオイを嗅がせてもらいながら、なでてもらったりしています。そんな姿を見ると、鈴蘭がお姉さんのように見えてきますね」

2頭と過ごす一瞬一瞬が、かけがえのない思い出に

仲良く眠る嵐丸くんと鈴蘭ちゃん
@suzuranmaruu__
——改めてになりますが、嵐丸くんや鈴蘭ちゃんと過ごす日々をどのように感じていますか?
飼い主さん:
「本当に幸せです。家に帰ると満面の笑みで『おかえり』と出迎えてくれます。何か辛いことがあっても、ふたりを見ると心をリセットすることができて、とても癒されます。

ふたりがいなかったときの休日の過ごし方を思い出せないくらい、犬中心の暮らしをしていますが、決して無理をしているわけではなく、一緒に楽しませてもらっています。

ドッグランでお友だちと遊んでいる姿、お家で寝ている姿、おやつがほしくておねだりしている姿…など、一瞬一瞬がかけがえのない思い出です。これからもみんなで幸せに過ごしていきたいです」
写真提供・取材協力/Instagram(@suzuranmaruu__さん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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