「20才越え」のご長寿犬ミルクくん　長生きの秘訣を聞きました

愛犬と一日でも長くいっしょにいたいのは、飼い主さんの願いでもあるでしょう。
今回は、なんと御年20才のご長寿犬、トイ・プードルのミルクくんの長生きの秘訣を、飼い主さんに伺いました。

東京都・Mさんの愛犬。右からミルクくん（オス・20才／トイ・プードル）、メルちゃん（メス・３才／ミックス）

人もほかの犬も大好きな賢くやんちゃな男のコ

ミルクくんは、２才のときにＭさんのもとへ来ました。
そのころ先代犬が亡くなり喪失感をいだいていたＭさんは、インターネットで新しい飼い主さんを募集していたミルクくんを見て、迎えることにしたのです。

「事情があって飼い続けることができなくなってしまったようで、その方のご自宅までミルクを迎えに行きました。ぴょんぴょこ家の中を飛び回っていて、かわいらしいなというのが第一印象でした」
若いころのミルクくんは、ひと言で言うと〝やんちゃ〞なコだったそう。人も犬のことも大好きで、大きな犬にも怖気ることなく飛びかかっていっしょに遊ぶ。泳ぐことも得意で、なんと昨年の夏、19才になってもプールで素晴らしい泳ぎを見せてくれたそうです。

もう目が見えなくなっているミルクくん。Mさんの声や気配を感じとって、近くに行こうとする姿が健気です

大手術から奇跡の復活。”妹”が来てさらに元気に

「それでも14才のとき、命の危険がありました。胆嚢に腫瘍ができて大手術をし、ミルクは１カ月の入院生活を送りました」
Ｍさんは毎日動物病院に通い、そのときにミルクくんがかけがえのない存在であることを再認識したそうです。

ミルクくんが元気になると、Ｍさんはもっとたくさん思い出を残そうと、年に１、２回、箱根や富士などへミルクくんといっしょに旅行に行くようになります。そして２年前には、年の離れた〝妹〞として、メルちゃんを家族に迎えました。

「若くてかわいい女のコにミルクも大喜びで（笑）、ミルクのほうからメルに遊んでとちょっかいをかけることがよくありました。そのときミルクは18才。メルが来たことで若返ったのだと思います」
　
白内障で今はもう目が見えないミルクくんですが、いつもＭさんを探しています。やっと見つけると、安心した顔を見せ、それから足元ですやすやと眠ります。
「一生懸命僕を探す姿に、愛しさがあふれます。ずっと愛情を注いできて、互いに絆を感じ合っていることもまた、ミルクの長寿につながっているかなと思います」