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犬はウンチをするときに南北を向く!?驚くべき犬の本音に迫る

「飼い主なんだから、もちろん愛犬の気持ちはよく理解しているよ!」
そう思っている飼い主さんにこそ、ぜひ読んでほしい一冊があります。
『マンガでわかる犬のきもち』(監修・今泉忠明氏/マンガ・影山直美氏 大泉書店)では、飼い主さんには「あるある」なシチュエーションを数多く取り上げ、そのときの犬の行動から彼らの本音、行動の意図を解説しています。

私たちは、飼い主でありながら愛犬の気持ちをほんの一部しか理解していないのかもしれないーーまさに目からウロコな情報がたくさんありました! 

犬がイタズラをして目をそらすのは、反省しているからではない!?

たとえば、悪さをしたワンコが目をそらしたり、おなかを見せたりすることがありますよね。飼い主さんにとっては、「あるある」な行動のひとつでしょう。

愛犬の申し訳なさそうな表情から、「反省していてえらいね」なんて思ってしまうかもしれませんが、反省しているわけではないようなんです。

今泉先生によれば、「こうしたしぐさを罪悪感の表れと考えるのは、実は人間だけのよう」だそう。
「ある実験で、飼い主の不在時におやつを盗み食いした犬を叱ったとき、犬がどのようなしぐさを見せるかが調べられました。ただし本当に犬が盗み食いをした状況のほか、ほかの人がおやつを隠してしまった濡れ衣の状況も作ります。結果、どちらの状況でも犬は同じように、目をそらすなどのしぐさを見せたのです。

このことから、犬が目をそらすなどのしぐさをするのは罪悪感からではなく、飼い主に叱られている、もしくは叱られそうな怖い雰囲気を感じ取ったためだと推測されています」
(『マンガでわかる犬のきもち』p.109より)

犬がウンチをするとき、南北を向くことが多いらしい!

もうひとつ、「犬あるある」の代表格ともいっていい、犬がウンチをするときにくるくる回る儀式。

本書によれば、「草むらで排泄をしていた野生時代に草を踏み固めて大事な部分に草が当たらないようにした名残」だとか、「危険な虫などがいないか調べていた名残」なのだそう。

さらに、興味深い研究結果が!
「犬がウンチをするときは、体が南北の方向軸に沿っていることが多いというのです。これはチェコとドイツの研究チームが2年の歳月をかけ、犬の行動について膨大な記録を取った結果判明したもの。

地球の磁場が安定しているときに多く見られる現象で、太陽が出ている間は磁場が不安定になり、この現象はあまり見られなくなるといいます。

となると、犬がウンチの前にくるくる回るのは、南北の軸に沿って排便すべく地磁気を探り当てようとしている行動なのかもしれません」
(『マンガでわかる犬のきもち』p.43より)
なお、今泉先生によると「どうして犬が南北の方角を向きたがるのか、それがなぜ排便時だけなのかは謎なまま」なのだとか。

かわいいマンガでスラスラ読める♪

このように、本書では犬の行動のフシギについて、研究結果も用いてくわしく解説しています。

一見、学術的な内容に「なんだか難しそう……」と思われるかもしれませんが、そう思わないのが本書のスゴイところ!
出典:Amazon
『柴犬さんのツボ』シリーズでおなじみの影山先生が描き下ろしたかわいいマンガ×今泉先生のやわらかい解説により、スラスラと読めてしまうのです。

この記事で取り上げたふたつのトピックのほか、本書では全部で85のシチュエーションを取り上げて、犬の心理に迫っていきます。

電話の着信音を聞いて吠える理由、食糞してしまう理由など、どれも「あるある」なものばかりで、「あのとき愛犬がどういう気持ちだったのか、やっと知ることができた」というものもあるでしょう。

筆者が読んで驚いたのは、「犬も仮病をする」という事実! 愛犬のあの行動は、もしかして仮病だったのだろうか……!?


愛犬との絆がさらに深まるきっかけになる本書、飼い主さんにはぜひオススメしたいです。犬の気持ち、行動の意味を理解できたとき、もっと愛犬のことが愛おしくなっているはず。
文/Honoka
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