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「わんだん邸」がつないだ保護犬たちとやさしい家族との縁

ここでは、犬と、犬を取り巻く社会がもっと幸せで素敵なものになるように活動している方々をレポートします。

今回は、誰もが気軽に訪れることができる、犬の保護施設「わんだん邸」。犬の保護・譲渡のほか、動物愛護の啓蒙にも力を入れるその取り組みについて紹介します。

1回目の記事|誰もが気軽に立ち寄れて、保護犬とふれあえるオープンな保護施設

2回目の記事|子どもボランティアを積極的に受け入れる犬の保護施設「わんだん邸」

フレンチ・ブルドッグのマフィンちゃん(推定4才)は、ブリーダーのもとで何度もお産をさせられ乳腺腫瘍を患った状態で保護
フレンチ・ブルドッグのマフィンちゃん(推定4才)は、ブリーダーのもとで何度もお産をさせられ乳腺腫瘍を患った状態で保護

新しい家族に迎えられ、幸せになった卒業犬たち

2021年は、コロナ禍で制限された活動でしたが、東京都の保護犬シェルター「わんだん邸」がレスキューした保護犬は33頭、幸せをつかんだ卒業犬は30頭でした。
 
埼玉県に住むIさんは、わんだん邸でボランティアをしていたとき、香川県から来た生後3カ月の元野犬、嵐丸くんに出会い、2021年2月に家族に迎えました。「当時はペット不可のマンション住まいでしたが、嵐丸のためにペット可のマンションに引っ越したんです。最初は人見知りのビビリでしたが、今ではすっかり甘えん坊になりました」とIさん。
Iさんのお宅に迎えられた嵐丸くん。ドッグランが大好きで、土日は必ず連れていってもらうそう
Iさんのお宅に迎えられた嵐丸くん。ドッグランが大好きで、土日は必ず連れていってもらうそう
東京都のNさんは、わんだん邸の出張譲渡会で7才のメイちゃんを家族に迎えることに決めました。メイちゃんはブリーダー崩壊現場からレスキューされたそうで、「家庭で暮らすのは初めてで、最初は体調を崩したり、トイレの失敗が続いたり大変でしたが、今ではすっかりわが家になじんで、かけがえのない家族となりました」とNさん。
メイちゃんは同じ7才のお子さんと大の仲よし。特技もいくつかできたそう
メイちゃんは同じ7才のお子さんと大の仲よし。特技もいくつかできたそう
東京都のUさんは、中型の保護犬とふれあえる場所を探していたとき、わんだん邸を知り、柴のリキくんと出会った
そう。「ほかのお客様にはあまり近づこうとしない犬だったそうですが、なぜか最初から私には近寄ってきてくれたんです。思わず縁を感じて家に迎えることに」とUさん。
店内で販売しているハンドメイド作品。売り上げの一部は支援金に
店内で販売しているハンドメイド作品。売り上げの一部は支援金に
最後に、わんだん邸店長の坂口絲子さんは「今後はもっと多くの人に、保護犬とじかにふれあってもらって、その魅力を感じてもらいたいですね」と語ってくれました。

※保護犬の情報は2022年2月4日現在のものです。
出典/「いぬのきもち」2022年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
写真/田尻光久
写真提供/わんだん邸
取材・文/袴 もな
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