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犬飼いの防災対策を専門家に聞いてみた〜その2【穴澤賢の犬のはなし】

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犬飼いの防災対策を専門家に聞いてみた〜その2

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少し前に、防災の日にちなんで日頃から心がけている防災対策について書いて欲しいと言われたのがきっかけで、実は『特別なことは何もしていない』ことに改めて気がついた。そこで、大吉と福ちゃんを引き連れて「動物と共に避難する」ための情報提供やサポートを行っているNPO法人「アナイス」の代表・平井潤子さんに話を聞きに行ってみた。前回は、アナイスの提唱する3つのRのうち「Ready(準備)」について話を伺った。

ペットとの避難を考える

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NPO法人アナイス代表:平井潤子さん(写真左)

平井:災害があって避難したペットの中には、ショックで食べられなくなるこもいるんです。余震がある度にブルブル震えてしまって。だからメンタルのケアもすごく大切です。

穴澤:震災の後は、実際そういう犬が多かったと聞きました。

平井:飼い主さんといっしょにいるというのは、すごく大切なんですね。ボランティアやシェルターでどんなに手厚くするよりも。実際に三宅島噴火のときの話ですが、保護された犬の持病がどんどん悪くなってしまって。でも飼い主さんのところに戻って落ち着いてくると特別な治療が必要なくなるほどよくなってきたとか、そういうことって実際にあるんです。

穴澤:そうなんですね。

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平井:だからどんなに快適な施設だったとしても、ペットにとっては家族のそばにいるのが一番なんです。

穴澤:東日本大震災のあと、しばらく経ってからですけど現地に行ってみたり、映画なんかでいろいろな話を見聞きしました。その中で犬といっしょに避難所まで行ったけど中には入れないからと外につないでおいたら津波が来て犬が流されてしまったとか、そういうケースがあったらしいですね。

平井:そんなことがあったんですか。

穴澤:状況的にはそうせざるを得なかったんだろうし、津波が来るなんてわからなかったんでしょうけど、そういう話を聞く中で、ペットとは絶対離れたらダメだなというのが僕の中であって。

平井:最近ではペット同伴で入れる避難所もありますけど、家族を亡くされた方や体調の悪い方が多いところへ、仮に「いいですよ」と言われてもペットを連れて入れる状況ではなかったりもしますから。

どうすれば、いっしょに避難できるのか?

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穴澤:僕も無理に避難所に入れてくださいとは思っていなくて、とりあえず車の中でもどこでもいいからいっしょに居られればいいかと。この前の地震から、犬だけ置いてあとで迎えに来ようという考え方はやめたほうがいいなと思ったんです。

平井:そうですね。「同行避難と同居を分けて考えてください」ということを一生懸命言ってきました。同行さえしていれば、そこがペット不可だろうがその後のことは飼い主が考えられますけど、連れて来ていなければどうにもできませんから。今回の警戒区域のように。

穴澤:そうですよね。

平井:警戒区域の件だってすぐに戻れますということだったから、置いて行った人も多かったはずなんです。だから責めることはできないんですが。

穴澤:誰に何を言われても信用しちゃダメだなと思いました。

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平井:今は何かあるとツイッターなどで情報がわーっと流れてしまうじゃないですか。でもそれって、いつどこから出た情報なのかわからなくなりますよね。

穴澤:わからないですね。だからあまり信用していません。やってますけど(笑)。でも僕のスタンスとしては、災害がドンと起きたときって、まずは人間優先で、犬や猫は二の次になるのはわかっていて。それを家族ですから無理に避難所に入れてくださいとは思っていないんです。人間が優先なのも理解できるし、そうするべきだと思います。ただ、僕は犬といっしょに居るので、犬が避難所に入れないならそこへは行きませんという。

平井:そうですね、何かあったときに自分で対処するくらいの気持ちと準備を整えて災害や救援に向き合うことは大事なんです。

穴澤:そうですね。

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平井:伊豆大島に大きな台風が来たときの話ですが、台風が収まったころに(伊豆大島行きのフェリーが出ている)竹芝桟橋に行ったら小型犬を2頭連れている男性に会ったんです。それで「今までどうされていたんですか?」と聞いたら、「台風が来るとわかっていたので何かあったときに人間だけの方が身軽に動けるから犬だけ飛行機で送って親戚に預けて、自分と子どもは島に残っていた」と話すんです。「台風が収まったので子どもといっしょに犬を迎えに来た」ということでした。そんなふうに自分で考えて行動している人はしているのだなと。

穴澤:なるほど。

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平井:こういった意識が2番目のRである「Refuge(避難)」。避難をどう考えるかですね。穴澤さんがおっしゃったように「ペットと同行避難して同居できなければ自分はこうしますよ」っていう。その避難の方法を考えるということだと思います。

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(つづく)

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