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わが家のワンコの行動範囲【穴澤賢の犬のはなし】

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わが家のワンコの行動範囲

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犬と暮らす者にとって、自宅内でのワンコの行動範囲をどうするのかはそれぞれの考え方がある。入ってはいけない部屋を決める人もいるし、ベッドの上にはあげない人もいる。ふだんはフリーだが留守番時はケージなどに閉じこめておく、という人もいる。わが家の場合はどうなのかというと……。

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結論からいうと、オールフリーだ。ふだんも留守番時も、寝室だろうがリビングだろうが、大吉と福助はどこでも好きなところにいていいようにしている。これがいいとか悪いとかではなく、結果としてこうなった。というのは、あくまで個人的な感想だが、試行錯誤した中で、犬の行動範囲を制限すると逆に問題が多くなるような気がしたからだ。

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子犬の大吉を迎えた当初は、2LDKのマンション暮らしだった。寝室の角に大きめのケージを置き、半分トイレシートを敷いて、外出するときは大吉をその中に閉じこめていた。しかし帰ってみると、毎回トイレシートがすさまじい勢いでビリビリにされていた。幼犬がトイレシートを破くのはよくあることなので仕方ないかと思ったが、あるとき試しにフリーにして少し留守番させてみると、何事も起きていなかった。

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なるほど、狭いところに閉じこめられるのが不満なのかと、それ以降少しずつフリーで留守番させる時間を長くしていったところ、たまにティッシュが全部引っ張り出されていたりはしたが、とくに大きな問題はなかったので(帰宅時の飛び出しもない)、大吉は常にフリーとなった。大吉は破壊活動がそんなに激しくなかったこともあって、その後も手を焼いた記憶がほとんどない。

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それに比べて破壊王の福助には困ったものだった。トライアルで迎えた当初からケージを飛び越えるジャンプ力を持っていたので、ケージ作戦は使えず、かといってオールフリーにすると何をするか予想できないので、留守番時はリビングと仕事部屋のみ解放し、なるべく福助の手の届くところに危険なものは置かないようにしたが、以前に書いたとおりソファーを破壊したり壁紙を剥がしてくれたりと、まぁやりたり放題だった。

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破壊活動は引っ越してからも続いていたので、ある程度の対策をしたうえで、留守番時はリビングのみを開放していた。それでも少し家を空けて戻るとボロボロのソファーからウレタンを引きずり出してみたり、顔から首まで両面テープまみれになっていたりと、なかなか手のかかるやつだった。いずれにしても1才になるころには治まるだろうと踏んではいたが、ふと大吉が子犬のころのことを思い出した。もしかしたら、変に行動範囲を制限しないほうがいいのかと。

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現在暮らしている家は、土地が狭いので3階建てになっている。1階が仕事部屋と浴室、2階がリビング、3階が寝室と嫁の部屋兼客間、という間取りだ。これらを留守番時にオールフリーにするのはかなりの勇気がいる。しかし試してみないといつまでもわからないし、そもそも前のマンションのときから、福助のせいで本来はフリーなはずの大吉の行動範囲まで制限してしまうのはなんだか忍びないという気持ちもあった。

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そこでまず、1階と2階のみをフリーにして15分家を空ける、それで大丈夫なら今度は30分に延ばして、今度は2階と3階をフリーにしてみる、というように本当に少しずついろいろなパターンで彼らの行動範囲を広げていった。途中でサンダルが破壊されていたり、ベッドの上に濡れた雑巾が放置してあったりと、それなりの苦労を経て、オールフリーまで辿り着いた。今ではふだんも留守番時も、大吉と福助は1階から3階まで自由に行き来できるようになっている(リビングでエアコンをかけたりしているときは別)。

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ところで、オールフリーにした理由はもうひとつある。大吉と福助が分離不安にならないためだ。少しくらい飼い主の姿が見えなくても、落ち着いてどんと構えていられるようになってほしい。いつもべったりしているより、それくらいの距離感の方がお互いにとっていいんじゃないかと思ったのだ。

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そんな思いが通じたのか、大吉と福助は飼い主が仕事部屋にいるときも、勝手に寝室に行ってのんびり昼寝をしていたりする。移動は基本的に大吉が主導で、大吉がどこかへ行くと、福助はそのあとを付いて行くことが多い(そういう意味で福助は大吉依存症ではないかと思うのだが)。

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しかしオールフリースタイルになったらなったで、ちょっとさびしい一面もあったりする。夜、リビングでひとり晩酌をしているときに(嫁の勤務先は都内なのでだいたい帰宅が遅い)、21時くらいになると決まって大吉と福助はそれまでくつろいでいたソファーからひょいと降りて、テケテケっと寝室に行ってしまうのだ。そういうときは呼んでもまず帰ってこない。そっけないもんだ。距離感とかいっておきながら、そういうときはお前らもうちょい付き合えよと思ってしまう。

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