1. トップ
  2. 犬が好き
  3. 雑学・豆知識
  4. 保護犬
  5. 緊張と不安が入り混じった表情をしていた3才の保護犬 10年の月日が経った「現在の姿」にグッとくる

犬が好き

UP DATE

緊張と不安が入り混じった表情をしていた3才の保護犬 10年の月日が経った「現在の姿」にグッとくる

緊張と不安が表情に出ていた犬に、明らかな変化が。
家族に迎えた日のめりちゃん
家族に迎えた日のめりちゃん(2013年9月末に撮影)
@miii1174
今回紹介するのは、Twitterユーザー@miii1174さんの愛犬・めりちゃん(取材当時、推定13才)のエピソード。こちらの写真は、いまからおよそ10年前にめりちゃんを家族に迎えた日に撮った一枚です。

飼い主さんによると、めりちゃんは保護犬でした。迎え入れたときの年齢は推定3才。新しい環境で緊張しているのか、不安そうな表情をしている様子が印象的です。

めりちゃんを家族に迎えたとき、飼い主さんはどのような気持ちだったのでしょうか。
飼い主さん:
「この写真は、預かりボランティアさんの家から我が家にやってきて、ボランティアさんが帰ったあとに撮影したものです。

めりちゃんは、やっと慣れた預かりさんの家から新しい家に来て、緊張と不安が入り混じった表情をしていました。新しい家族である私たちを信じていいのかどうか、心の中で葛藤していたのではないかと思います。

そんなめりちゃんを見て、『幸せにする』と心に誓ったことを覚えています」

現在のめりちゃんは

可愛らしい笑顔を見せるめりちゃん
2022年10月2日の投稿のめりちゃん
@miii1174
飼い主さんご家族がめりちゃんと出会ってから、およそ10年の月日が経ちました。現在のめりちゃんがこちらです。そこには、カメラに向かって優しく微笑むめりちゃんの姿がありました。

めりちゃんの表情からは、飼い主さんご家族のことを信頼し、幸せに暮らしていることが伝わってきます。お迎え当初の様子と比べると、めりちゃんの変化にグッときますね。
眠るめりちゃん
2023年5月7日の投稿のめりちゃん
@miii1174
安心できる居場所を見つけて、穏やかな日々を過ごしているめりちゃん。飼い主さんご家族は、めりちゃんとどのようにして出会ったのでしょうか。飼い主さんに詳しいお話を聞きました。

めりちゃんとの出会い

お迎え当初のめりちゃん
お迎え当初のめりちゃん。フィンランド語を習っている飼い主さんの提案で、「海」を意味する「meri(めり)」と名付けたのだそう。
@miii1174
2013年7月、飼い主さんご家族は15年一緒に暮らした愛犬を亡くしました。大好きだった愛犬がいなくなり、飼い主さんは悲しみにくれていたそうです。

しかし、愛犬は飼い主さんに犬と暮らす喜びを教えてくれました。家族で「また犬を迎えたい」と考えるようになっていたときに、お母さんが「保護犬を迎え入れるのはどうだろう」と提案してくれたのだそうです。
飼い主さん:
「その当時、私は保護犬の存在を知りませんでした。そこで近隣にある保護犬団体を探して、保護犬のことやどんなコたちがいるのかを調べました。そして、めりちゃんをがいる保護団体さんを見つけたんです」
保護団体に連絡をするにあたりご家族で話し合いを行い、「詩織ちゃん」という名前のコに会ってみたいと希望を出すことに。先代犬に似ていたという詩織ちゃんこそが、めりちゃんでした。

実際にめりちゃんと暮らすかどうかのトライアル期間を経て、ご家族みんなの意見が「我が家で迎えたい」と一致。正式にお迎えすることになったのでした。

少しずつ心を開くめりちゃんの姿に感動

隠れるめりちゃん
机の下や机の陰に隠れていたときの様子
@miii1174
飼い主さんの家にお迎えしたばかりの頃のめりちゃんの様子はというと、ケージの中にいることがほとんどだったそう。ケージから出てくるのに時間がかかったり、ケージから出てきても机の下に隠れたりと、めりちゃんはいつも緊張している様子だったといいます。

飼い主さんご家族はそんなめりちゃんのことをそばで見守り、毎日たくさんの愛情を注ぎました。すると、少しずつめりちゃんに変化が見られるようになったのだとか。
飼い主さん:
「めりちゃんは少しずつ家での生活に慣れてくれて、私たちに心を開いてくれるようになりました。ソファや食卓の下でスヤスヤ眠ったり、ゴロゴロ過ごしたりするようになり、『大きな変化だなぁ』と嬉しく思ったことを覚えています」
可愛らしい笑顔を見せるめりちゃん
2022年5月7日の投稿のめりちゃん
@miii1174
ほかにも、飼い主さんご家族の心に強く残っている「めりちゃんの変化」があるそうです。
飼い主さん:
「我が家に来て4年ほど経つと、めりちゃんは『オカワリ』ができるようになり、9年目でプレイバウを始め、10年目に突如『腹なで』を求めてくれるようになったんです。

新たな一面を見せてくれるめりちゃんのことが、可愛くてしかたないです」

めりちゃんの優しさに助けられていることが多い

甘えるめりちゃん
甘えん坊なめりちゃん。最近は、お散歩の前に「腹なでタイム」を設けないと散歩に行かないのだとか。「散歩に行くまでに時間がかかって少し大変ですが、とても可愛いです」と飼い主さん。
@miii1174
思いやりのある優しいコだというめりちゃん。普段からご家族のことをよく見ており、飼い主さんが落ち込んでいるとそばに寄り添ってくれるのだとか。

飼い主さんの声のトーンや表情などを見て、元気になるまで献身的に寄り添ってくれるといい、飼い主さんはめりちゃんの優しさに助けられていることが多いといいます。
飼い主さん:
「私は大学生の頃に病気で休学をしていたんです。めりちゃんはそんな私にいつも寄り添ってくれて、私の心の支えになっていました。

大学生のときに我が家に来てくれためりちゃんの存在なしには、大学を卒業できなかったと思っていますし、いまの私はないと思っています」

シニア期に入っているめりちゃんへの思い

ケーキを見つめるめりちゃん
@miii1174
めりちゃんとの暮らしについて、「すべてのお世話が楽しさと幸せにあふれている」と話す飼い主さん。

おいしそうにごはんやおやつを食べていたり、安心してスヤスヤと眠っていたり。一緒にお散歩に行って楽しんでいたり、ブラッシング中に気持ち良さそうにしていたり。

めりちゃんのそのような姿を見るたびに、「この家に来てよかったなぁと思ってくれていたら嬉しい」と思うそうです。
笑顔が可愛いめりちゃん
@miii1174
かけがえのない家族となった、めりちゃん。出会いから現在を振り返り、飼い主さんはいまどのようなことを思うのでしょうか。
飼い主さん:
「成犬になってから我が家に来てくれたのでパピー期を知ることはできませんが、『こんな感じだっただろうなぁ』と想像したりして悶えています。

めりちゃんはシニア期に入っています。若い頃にできたことができなくなったとしても、私たち家族でカバーするから、どんな老いの症状が出ても、どうかのびのびと安心してめりちゃんらしく過ごしてほしいです。

これからもめりちゃんにたくさんの愛を注いで、共に歩んでいきたいと思っています」
写真提供・取材協力/Twitter(@miii1174さん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
CATEGORY   犬が好き

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬が好き」の新着記事

新着記事をもっと見る