愛犬のウンチやオシッコの状態は日々確認していますか?普段と違うウンチやオシッコは、今すぐ動物病院を受診すべき危険な状態の目印になることも。そんな危険なウンチやオシッコについて、王子ペットクリニック院長の重本仁先生にお話を伺いました。
今すぐ受診すべき危険なウンチ
繰り返し下痢をしてぐったりしている
下痢を繰り返したあと、ぐったりして元気がないときは脱水症状を起こしているかもしれません。消化器の不調のほか、感染症などによって下痢をする場合も。とくに体力のない子犬やシニア犬は急激な悪化に注意が必要です。
トマトジュースのような下痢
トマトジュースのような血の下痢は救急のサイン。とくに子犬だと、命にかかわる重大な感染症にかかっているケースも。感染症だった場合は感染拡大も防がなくてはならないため、まずは動物病院に電話し、指示を仰いでから受診しましょう。
大量の血が混じった真っ赤なウンチ、もしくは黒っぽいタール状のウンチ
ウンチの表面に少し血が付着する程度であれば緊急度は高くありませんが、大量の鮮血が混じっている場合や、ウンチが真っ黒でべったりとしている場合は危険な状態です。前者は大腸に、後者は胃や小腸に重大な疾患があり、腸内で大量に出血しているおそれがあります。
今すぐ受診すべき危険なオシッコ
排泄の姿勢をとって「キャン!」と鳴き、オシッコをしない
オシッコをしたくても出せずに鳴くような状況は、結石症による尿道閉塞や、前立腺肥大などの病気で痛みを感じているケースが考えられます。いずれにせよオシッコが出ないのは緊急の状態です。
ポタポタとしかオシッコが出ない
トイレに行ってもポタポタとしかオシッコが出ないときも、緊急度の高い状態です。尿管や尿道、膀胱などにできた結石や、尿道や膀胱にできた腫瘍などによって、オシッコが出にくくなっていることが予想されます。出るべきオシッコが出ないと急性の腎障害となり、命にかかわることも。
緊急度の見極めポイント
下痢は犬によく見られる症状です。下痢を何度か繰り返したあとでも元気があるのなら、通常の診療時間の受診でいいでしょう。嘔吐を伴う場合や、下痢のあとに元気がない場合は、救急病院を検討してください。
オシッコの場合は、オシッコがほとんど出ない、もしくはまったく出ない状態なら、迷わず救急病院を受診してください。多少血が混じっていたり、異臭がしていたりしても、しっかりオシッコの量が出ていて元気があるのなら、通常診療で構いません。
愛犬の健康管理のために、日々のウンチやオシッコの状態をよく見てあげるようにしましょう。
※今回取り上げている症状は一例で、紹介している症状でも救急にあたらない場合があります。また反対に、救急ではないとした症状でも急を要するケースもあります。愛犬に気になる症状や異変が見られたら、すみやかに動物病院へ連絡して受診しましょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「いぬのきもち」2022年7月号『愛犬のピンチに待ったなし!今すぐ受診すべき救急症状』
文/仲田陽子
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