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おりられないのに高い所にのぼってしまう犬、行動の理由は|獣医師解説
まっすぐな瞳で「抱っこして……」と訴えかけられると、思わず手を差し伸べたくなりますよね。そんなてんてんくんについて、飼い主さんにお話を伺いました。
おりられない場所にのぼってしまうてんてんくん
飼い主さん:
「階段やこういうソファは、いつものぼれるけれど、おりることはできないんです。それなのに、いつも迷わずのぼるんですよね(笑)
きっと、必ず誰かにおろしてもらえると思っているんだと思います」
このときも「おろして~」と目で訴えてきたので、飼い主さんは「あっ、またおりられないのにのぼったんだな」とすぐ察知したそうです。
いつもおりられないのに、なぜのぼる?
飼い主さん:
「(飼い主さんの)近くにいたい気持ちがあるんだと思います。今回も、私たちがソファに座っているから、近くに来たくてのぼったのではないでしょうか」
そんなかわいい理由でのぼられると、手を貸さないわけにはいかないですね。
【獣医師解説】自分でおりられない場所にも進んでのぼる犬の心理
――犬が自分ではおりられない場所にも積極的にのぼってしまう行動には、どのような理由が考えられますか?
原先生:
「好奇心や楽しい気持ちがあって、のぼるときはついつい行ってしまうが、そこで急に高さに気づくというパターンがまずあると思います。そのほかには、高い所へのぼっていることで周りの人からの注意をひけると学習した結果として、こういった行動をとっている可能性もあるかもしれません」
――てんてんくんが自分ではおりられない場所にも迷わずのぼる理由として、飼い主さんは「必ず誰かにおろしてもらえると思っているんだと思います」と推察されていますが、犬は“誰かがおろしてくれる”ということを見越したうえで、自分ではおりられない場所にのぼることがあるのでしょうか?
原先生:
「誰かにおろしてもらえるという期待のもと、のぼっているというのは可能性としてはあると思います。ただ、本当にその期待だけを考えながらのぼっているのか?については、“実は本気を出せばおりられる”なんてこともあるのかもしれないですね」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/寺井さとこ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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